傀儡師9人 ページ10
─
─────────ミツケタ。
彼が次のマリオネットだ。
動機は充分、頭の回転も速そうな上に、私を運べるほど体力もある。
事件はかなり前のものだが、そうそうある 例ではないだろう。
調べれば、直ぐに犯人の男を見つけることもできる。
そこからは“地獄の傀儡師”の本領発揮といかせていただこう。
まさかこんな好青年が犯罪に手を染めるとは、あの金田一君も思いはしまい。
笑みが溢れるのを抑えながら、肘掛けの彼の手首をつかんだ。
「?」
ソファから腰を浮かせ、彼の耳元で囁く。
「復讐、したくありませんか?」
顔を見ずとも、彼が息を呑んだのが分かった。
強い復讐願望を抱く人間は、ここで即答する。
そうでない人間は多少躊躇う。
が、少し掻き立てれば復讐心をより一層燃やす。
彼はおそらく後者。
さて、どうやって言いくるめようか。
密かに胸を躍らせて返事を待った。
.
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
camellia(プロフ) - すぃさん» 読んでくださりありがとうございます! はーい行ってらっしゃいませ!! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - camelliaさん» 続編行って来ます! (2019年10月20日 8時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - まるさん» 申し訳ありません、修正の際に誤って立ててしまっていました。ご指摘ありがとうございました。 (2019年1月2日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方のない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2019年1月2日 21時) (レス) id: cec6dd7646 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:camellia | 作成日時:2018年7月11日 20時