雪25片 ページ26
─
「……とまあ、これが、お前がマジシャンじゃないかって思った理由」
長い話を締めくくった。
最後の方はかなり余分だが。
まだほのかに湯気をあげているホットミルクを前に、遠山は何か考えているようだった。
ちょっとぬるまって良い感じになってるココアを飲んで、ほうっと息をつく。
うん、美味い。
「……その、明智さんのご職業はご存じですか？」
「ん？いやー聞いてない。かっちりしたスーツ着てたからおおよそ公務員か会社員？」
あーココアうめ。
ココアをしみじみと味わっていると、一番重要な問題がポンッと頭に湧いた。
「あ」
「あ？」
「お前今日どうすんの？寝る場所」
いや本当今さらすぎて忘れてた。
席を立ち、カーテンを少し開ける。
外は、朝よりも更に勢いが強まった猛吹雪。
「しゃーねー……泊まってく？」
「は」
カーテンをシャッと閉めて言うと、間抜けな声がする。
「それ以外に選択肢あっかよ？」
「……ないですが、」
「んなら決まり。スウェットくらいならあるから、ベッドも客用の使えや」
高校時代の友達で泊まりにおしかけてくるどやかましい奴が約一名居るんだよなーこれが。
私の家は知っての通り両親がいないから、格好のお泊まり会開催場所だった。
あいつらが買ったっきり使ってなかったキングサイズのベッドに女子3人で寝たこともある。
「風呂入れるけど……先入るか？」
「どちらでも」
「んじゃ先入らせてもらうな、着替えはお前が入ってるときに置いとくから」
それだけ言い残すと、私は脱衣所に向かった。
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camellia(プロフ) - すぃさん» 読んでくださりありがとうございます！ はーい行ってらっしゃいませ！！ (2019年10月20日 8時) (
レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - camelliaさん» 続編行って来ます！ (2019年10月20日 8時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - まるさん» 申し訳ありません、修正の際に誤って立ててしまっていました。ご指摘ありがとうございました。 (2019年1月2日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されても仕方のない行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2019年1月2日 21時) (レス) id: cec6dd7646 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia | 作成日時：2018年7月11日 20時
