血まみれのラブソング ページ16
『ってか誰も出てこないんですけど………』
もう何時間も待ってるけど人っ子一人出てこない真選組屯所………
まさか………近藤さんの遠征にほとんどの隊士がついていったのかな………
ｻﾞｯ………ｻﾞｯ………ｻﾞｯ………ﾄﾞｻｯ
通りを通った誰かが屯所の門壁に何かを置いた
『えっ………………嘘………山崎さん！！！』
その何かは血まみれの山崎さんだった
止まった思考と震える体………いやな冷や汗が背中を伝ってやっと我に返り山崎さんに近づいた
『山崎さん………！！』
「ん？主は………真選組の人間でござるか？」
山崎さんを抱えてきたサングラスをかけた長身の男に声をかけられた
『違います………あなたが山崎さんを助けてくれたんで………』
違う………！
この男が山崎さんを………！
男の肩にかかった三味線に血がついている………血の付着した部分からこれは仕込み刀だと気付き思いっきりサングラス男にクナイを投げた
ｼｭｯ……ｼｭｯ………ｼｭｯ！
ｷﾝ……ｷﾝ…………ｷﾝ！
『やっぱり………仕込み刀！………何者！？』
「ほう……主の歌は………甘いラブソングとハードコアなデスメタルのMIXと言ったところでござるな………実に面白い歌を奏でる」
『何を訳のわからないことを………よくも山崎さんを………』
クナイではこの男には勝てないと感じていつも身に付けている小刀と抜き煙幕を取り出す………
「うぐっ………Aさん………」
『山崎さん！！』
「ダ………ダメだよ………コイツは………危険だ………ｸﾞﾎｯ………」
私の前に手をかざすと口からどす黒い血を吐いた山崎さん………まずい………はやく病院に連れていかないと………
「早くその男を医者にみせろ………さもないと主のラブソングは永遠に届かないでござるよ………」
『アンタに言われたくない………！！ってか人と話すときはヘッドホン取りなさいよ！』
「ｺﾞﾎｯ………ｸﾞﾌｯ………」
『ｱｯ！や、山崎さん！すぐ救急車呼びますから意識をしっかり持ってください………！』
「主ら二人の音が合わさると実に良い歌ができそうでござる………ん！次の曲はラブソングとハードコアとこの男の音を合わせて………」
男が何やら意味不明なことを言っている間に携帯電話で救急車を呼んだ
電話が終わり振り向くともうサングラスのヘッドホン男は消えていた
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ちー - 終わりって書いてるんですけど続きありますか？すっごいこの小説好きです！ (2022年9月19日 15時) (
レス) @page40 id: 9c6bdad68c (このIDを非表示/違反報告)
Ais - つ、続きはどこに！？ 続きください！いつまでも待ってます！ (2022年7月8日 2時) (レス) @page40 id: a23b86f862 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page40 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Zoo(プロフ) - さくらぎさん» さくらぎさん☆ミコメントありがとうございます！お褒めの言葉に癒されました( ；；)更新がんばりますのでまたぜひ読んでいただけると嬉しいです( ＾ω＾ ) (2021年3月2日 19時) (レス) id: 10217891d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらぎ - 素晴らしい文章に、とても癒されました。ありがとうございました。 (2021年2月28日 22時) (レス) id: 97d3a30c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月5日 17時
