51番 ページ30
ーーーーー
沖「ほれ」
「え……」
沖「欲しかったんだろィ?」
「で、でもっ」
沖「安心しろ、そんなんもってたって叶いやしねェから」
バカにしたような笑みで私に石を渡してくる総悟くん。
薄ピンクに光る、手のひらにすっぽり収まる石。綺麗で小さな恋の石。
51番を空けた総悟くんが、私にこれをくれた。
「ありがとう……っ嬉しい!いいの!?」
沖「本当にそんなんで良かったのかよ」
「コレが良かったの!ありがとう!本当に本当に本当にありがとう!一生大切にする」
沖「……恋が叶うなんてハッタリかもしんねーぞ」
「ハッタリでも何でもいい!ありがとう!ありがとうね総悟くん!」
沖「……へいへい」
「総悟くんも私の恋応援してね」と言ったら「却下」と即答されてしまった。まあ張本人に聞いた私もアレですけど。
.……でも、総悟くんが、私のために、何かしてくれた。 例えこの石に効果なんてなくても、その事実だけで私は嬉しい。
――結局、私のビンゴカードはビンゴする事なく終わってしまった。
新八くんも色紙をゲットする事ができなかったみたい。
「ーーックション!」
というか、この格好、すんごく寒い。
さっきから何度目かのくしゃみをしてる。
沖「ほれ」
「え……」
だるそうに、持っていたホッカイロを私の手元に投げ渡してくれた総悟くん。
むむむ、なんか総悟くんが優しいぞ!
でも、これ……
「ぬ、ぬるい」
でも、これ……
ずっと総悟くんが持ってたホッカイロだから
「……嬉しい」
……だから
「ありがとう!」
.
1004人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
後輩K - これ面白いですね!わたし好きです! (2016年5月30日 21時) (レス) id: f6c1d76e68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アヤネさん» 嬉しいですありがとうございます(T ^ T)更新頑張りますね! (2016年3月14日 21時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - レイさん» うれしいです!私もイチャイチャさせたいです!(笑)ありがとうございます! (2016年3月14日 21時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - 来ちゃいました~!万事屋に来た可愛い小娘のときのリクエストに似ていて勝手にうれしくなっちゃってます笑やっぱゆずさんのかく小説は最高ですね!更新楽しみにまってます!! (2016年3月14日 2時) (レス) id: db2705815e (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - お邪魔します!前回の作品から読ませてもらってます!お話とても面白いです!沖田さんと夢主ちゃんのイチャイチャ早く見たいです!絶対可愛い!これからも無理せず更新頑張って下さい!楽しみにしてます(*^^*) (2016年3月13日 22時) (レス) id: 4800545bee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず | 作者ホームページ:http://yuzuhomepage
作成日時:2016年2月23日 11時