○仲間の危機○ ページ16
それから痛みはずっと続いた。
心がもう限界だった。
私は夜中に家を飛び出した。
死神が悪さしてるのかも。
「はぁっ、はぁっ…」
痛い胸を押えて、息を切らしながら走る。
3回目の霧の前。
なぜか薄くなっている。
私は中に入り込んで走った。
足が重い。
天使の梯子が見えた。
十字架に縛られた神様。
「はぁっ…えっ？！」
「「あれ？！」」
辿り着いたかと思えば、そこにマサイ以外のみんながいる。
「なんで…？」
「いや、マサイが帰ってこないから…」
シルクが不安げな顔で言った。
「…おーい!!!」
天から声がする。
みんなで上を見あげると、檻にマサイが入っていた。
「「「マサイっ？！？！」」」
「助けてくれ！」
「なんでそんなとこに？！」
「わかんねぇ！A、なんとかできねぇ？」
これのせいだ。
私の心がずっと痛くて。
“やっと来たわね”
「っ！おい、死神！」
“何よその言い口は”
「私の心まで奪ってみんなも奪うつもり？」
“ふっ、そうよ。感情を奪ってやるのよ！”
するとマサイ以外のみんなの所へ死神の手が伸びる。
私は咄嗟に魔法を使い、みんなを守った。
「「A!!!」」
“私に勝てるとでも？”
「みんなを奪うより、私を奪え！」
「A、だめだ！」
マサイの声が聞こえる。
でも私は死神の手をおさえるのに精一杯。
“ならこうしようではないか”
「うわっ？！」
「「A!!!」」
私は天まで持ち上げられ、鉄の檻に。
隣にはマサイがいた。
「A、大丈夫か？！」
「うん、それより…ねぇ、死神」
“なによ？奪おうとしたんだけど？”
「それよりもっといいことがある。私はこれでいいから、マサイを解放して」
「Aっ、だめだ。俺も一緒にいる」
「マサイ、お願い」
申し訳ないけど、マサイと目を合わせて魔法を吹きかける。
目が光った。
「…わかったよ」
“いいのね？”
「うん」
鉄の檻がバラバラになり、マサイが落ちる。
「「マサイ!!!」」
みんなが受け止めてくれた。
“さてと、じゃあ頂こうかしら？”
妖笑する死神はもう怖くなんかない。
黒い靄はもう心の隅っこまで近づいていた。
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せいら/うおたみん(プロフ) - 愛恋さん» 返信ありがとうございます！短編集！そちらも楽しみですがまずはこのお話の続きが楽しみです！！これからも応援してます^^ (2019年12月4日 0時) (
レス) id: 7f727240ff (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - せいら/うおたみんさん» コメントありがとうございます！もしかしたらおまけみたいな感じで短編集で出すかもしれないです！楽しみにしててください^^* (2019年12月3日 7時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - 次の小説楽しみです！R1○は私は入れてもらいたいですが(おい)どちらでもいいと思います！ (2019年12月3日 4時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 妖艶なる幻惑の魔術師さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです！ありがとうございます。新しい小説は来年からになるかもしれないですが、楽しみにしててください^^* (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
愛恋(プロフ) - 瑠奈さん» 短編集ですか！そうしてみます！ご意見ありがとうございます！ (2019年12月2日 23時) (レス) id: a1456b30f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごはん。 x他3人 | 作成日時：2019年10月31日 23時
