大丈夫。〜SOS〜【すとぷり】2

41話 ページ7

ころんさんに言われた言葉。



こ｢なんでそんな歌い方するの？｣


どういう意味か理解できなかった。ただただ歌っていただけだった。



『？ただただ歌っているだけですよ？』


そう言うところんさんは

こ｢そっか｣

と寂しそうに言った。




やめて。そんな顔を向けないで。また罪悪感に苛まれる。まるで私が悪いみたいに。



こ｢てか、ギター弾けるなんて知らなかった。｣



空気を変えるようにまた話しかけてくる。


『あることをそもそも知りませんでしたし、言ってませんからねw』



こ｢そうだねwてか敬語｣


『やっぱり無理そうですw許してくださいw』


とまた偽りの笑顔を貼り付けて笑う。



いつ、表情筋が動かなくなってもおかしくなさそう。



それから程なくして、ころんさんはみんなのジュース持っていかなきゃだったと慌てて出ていった。



一気に真顔になる顔。痛い。




.....




静かな空間。




何もないただの空白の時間。




このままどこかへ吸い込まれてしまわないだろうか。






そんなこと考えても叶わないことくらい知っているのに。






すると静かなこの空間にひとつの着信音が鳴り響いた。私しかいないのだから私の携帯だ。


と思い画面をのぞく。




"お母さん"





今すぐ死にたい。






仕方がないので腹を括って応答のボタンを押す。




『はい。』


母｢元気？優菜！｣


今は機嫌がいいのか


『うん。』


相手の機嫌を損ねさせないように対応する。

すると母は私の機嫌を損ねさせる質問をしてきた。



母｢凛は？大丈夫そう？｣



また凛だわ。そうやって。いつもいつも。



『うん。元気だよ。なんとかやってる』



母｢そう！良かったわ！喧嘩なんてしてないわよね？｣



また、痛いところをついてくる。



『してないよ。』



また嘘を重ねた。



母｢なら大丈夫そうね｣


どんな根拠で物を言っているのやら。








母｢また電話するわ！凛によろしく言っといてね｣


自分で言えばいいのに。そんな反抗できないから



『分かった。』

とだけいつものいい子ちゃんのまま電話を切った。









お願いだからもう一生電話してこないで欲しいな






もう、関わらないでほしいな。

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