訳ありすとぷりメンバー3

119話 ページ22

泣いてそう訴える私を見て流石のさとちゃんも戸惑った。






こんなことがしたかったんじゃない。




心配させない代わりに1人で解決させるつもりだったのに...。






『ごめんね...。生きて...てごめんっ。

悩ませてっ...ごめん...。仲間でっ...ご、めんっ。』







こんなことが言いたかったんじゃないのに私は言ってしまった...。









『誰か...殺してっ！』







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さとみside






優月の心の声は俺らには計り知れないほどの苦しみが詰まっていた。







頼りないんじゃない。きっと頼れなかった。







頼り方を知らなかったんだよな。






それなのに責めた。






優月の人生に口出しをした。








大人なくせに結局何一つ大人らしいことをしてやれなくて、矛盾ばっかりで情けねぇ。








馬鹿なのは俺だった。









すると優月は最後に





"誰か殺して"









と枯れた声で涙を流しながらそう叫んだんだ。









なぁ、優月。









後悔してる？俺らが仲間であることを









助けたことを









生きていることを...。









俺は









後悔なんてしたくねぇんだよ。









過去を否定してどうすんの？変えられんの？








俺には出来ないから、だからその後悔をいかして未来を変えたい。









そう思うのは優月から見てくだらないと思う？






バカバカしいと思う？









だとしても









さ｢生きててくれてありがとう。








死ぬ勇気を出さないでくれてありがとう。









ここにいてくれてありがとう。









仲間でいてくれてありがとう。







俺は心からそう思うよ。｣









抱きしめながら俺はそう言った。








これが優月の心に届く保証は全くない。









だってこんなのただの言ノ葉なのだから。









でも届くといいなって昔優月に救われたように俺の言葉で救えるといいなってそう思う。







偶像崇拝ではあるがそれでも叶うことを願って見るのも悪くないだろ？









なぁ優月。









前みたいに笑えよ...。

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