訳ありすとぷりメンバー3

108話 ページ11

夢主side




目が覚めた時、目の前にあったのは先程天井に吊り下げ首を通したはずのロープ。




だがそれは私の首に通ってはいたもののもう既に切れていた。









『ぁぁ。』





また。死ねなかったんだ。








やっぱり神様なんていないのよ。







いつもいつも私の邪魔をする。







もうこの世界でやり残したことも悔いも何も残ってないのに。





ただあるとしたらこの世に早くお別れしたい。






その一心なのに...。









『何年。あと何年我慢すればいいんですか』







神様は答えてはくれなかった。








首にあるロープを手にした。








やっぱりこれじゃダメかなぁ。









溺死がダメで首吊りもダメなら...



一酸化炭素中毒。





睡眠薬。






飛び降り...。








どれがいいのかとひたすらに考えていた。








だがふと目にしたロープの切り口。見た感じ自然に切れたとは考えにくい切り口だ。







平たく切れているの。








普通に重さで切れたのなら毛先がブチブチになってるはずでしょ？









辺りを見渡した。









するとそこにはハサミがあって誰かがやったんだ。とそう思うことしか出来なかった。









そしてより一層神様を恨んだ。








死なせてくれない挙句誰かに見られ邪魔された。









今以上の苦しみを味合わせる気？随分と楽しそうね。









もういっその事この首にかかるロープの片方の紐だけ一気に引っ張って首を自分で締めればいいんだ。









今はそんなことしか思いつかないよ。









私は切れた紐を根元部分から握り









『っ、...うぁ...ｸｯ』









一気に引っ張った。









死なせてくれないなら意地でも死んでやる。









でも気づいたら手に紐は握られてなかった。









その代わり誰かの手を握ってた。









もうだめだ...。









私は









『しね...な、い...』

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