42話 ページ43
ー配信ー
『あーあー。きこえまーすか?』
<聞こえます!
<おたおめでーす!
<お誕生日おめでとう!
『聞こえてるっぽいね!わこAー。もう少し人集まるまで待ってねぇー!』
<リスナーが祝ってんのに無視すんの?
<返事くらいすればいいのに
<わこAー!
今日はいつもより格段に荒れている。それでもいい。
どうにでもなればいいんだ。
『そろそろいいかなぁ。みんな集まってくれてありがとう!さてさてこれから少し長くなるけど聞いてくれるとありがたいなぁ。
ちょっと暗くなるよ?優月の全てをお話します。』
私は普通の家庭に生まれた。
両親がいる。
私を殴る父と罵声をあびせる母が。
私とは別に沢山愛された弟が。
私はごく普通の家庭に生まれたんだ。
それが普通でないと知ったのはもっと後だった。
愛だって教わったの。殴られることも浴びせられる言葉も。
それが"虐待"というものであると教えてくれた人はいなかった。
私は虐待だと思わなかった。だって、住む場所があって寝る場所があって食べるものがある。
学校にだって行ってた。虐待と言っても軽い方だと思ったんだ。
顔を殴られ、体を蹴られ、冬に真水をかけられ、ガラスを割られ、タバコをおしつけられた。
それは普通だと。そう思った。
学校はとてもつまらなくてそんな学校生活はだんだんと古い順に記憶が薄れた。
今じゃ小学生の記憶なんてない。
中学にあがってだんだんと私の家がおかしいことに気がついた。
普通の家とは違うこと。私の体がおかしいこと。
火傷やあざ、切り傷が多い私と他の人は全然違う体をしていた。
みんなそういう家庭で育つと思ったの。
だんだんと家のお金はパチンコに費やした両親のせいで減って行った。
そのため私を売った。
たくさんのお金が入ったことだろう。
弟も体が大きくなると私を殴るようになった。家に私の居場所はなかった。
その後中学1年生の後半で転校生が来たの。それが美月だった。
美月は部活を決めるため見学にまわっててそこであったのが始まり。
美月とはだんだんと仲良くなり始めた。
そしてだんだんと私の裏の顔を見つけ出した。
壊れていく私をまじかで見ていたの。
最初にバレたのは部活の時。
家庭科部だったんだ。
私たちは。
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花優月(プロフ) - momoさん» 喜んでもらえてとても嬉しいです(><)気遣っていただいて申し訳ない限りで…。楽しく更新させていただいてますよ!ありがとうございます!!私もコメントめっちゃ嬉しいですっ! (2022年7月10日 23時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 更新めっちゃ嬉しいです…これからもほんとに無理しすぎない程度に更新頑張ってください!!応援してます! (2022年7月10日 17時) (レス) id: 3a827560fd (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - ゆゆゆさん» そうなんですか!?偶然ですね!!実は名前変更ができるように少しいじろうと思っててwやっぱり自分の名前で読めた方が楽しいですからね!ありがとうございます! (2021年8月5日 2時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - 私、実際の名前がゆづきで漢字も同じでリアルでも作中と同じ様なニックネームで呼ばれてるんで、めっちゃ深入りできましたw応援してます! (2021年8月4日 16時) (レス) id: 5fef0bb4eb (このIDを非表示/違反報告)
いぶき(プロフ) - あと質問なんですけど、名前は変えられないんですか? (2019年9月30日 14時) (レス) id: c7d8cb2ad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花優月 | 作成日時:2019年8月10日 1時