訳ありすとぷりメンバー

33話 ページ34

久しぶりによく寝たぁ〜！と思ったらもう夜の11時でいよいよ明日は莉犬の誕生日なんだよね〜



なんでこの時間に寝たかって言うと夜中に莉犬へのおたおめメールと電話をするため！



1番取るどー！






あ、ちなみに明日は昼に莉犬に誕プレ渡しに行って、午後は夜ご飯作ってあげる予定！




莉犬がとうとう決心したらしいんだよね。



過去のことをリスナーさんに話すんだって。




｢隠し事はあんまりしたくないもん！｣



って言ってた。強いよね。

莉犬はメンバーに早くに話をしてくれた。



みんなになら話せると思うって儚い笑顔で言ったんだ。





そんな笑顔は私より強そうで脆そうだった。






私はメンバーにすら言えてないのに。



私は怖くて前を向けていないのに。








莉犬は一体何に背を押されたの？一体何を糧にしてるの？






教えて欲しい。






...明後日が怖い...









また、嫌なことを考え始めてしまった。理系でさとちゃんと同じように深く考えてしまうタイプの私は考えにのまれていつの間にか泣いていた。





『うぅ...た...すけ.....ｸﾞｽﾝ』






"たすけて"






この4文字が声に出せたならどれほど楽だろうか。





助けてと言ったなら貴方は助けてくれますか？









『言葉に出さないと伝わらないのにね』








それからのことは覚えてない。


ただひたすら泣いてたと思う。







あと3分。あと3分で莉犬の誕生日。鼻声だってバレたら危ないから笑顔を作って声を出した。







メールを打って０分で送信するの。







あと、1分




あと、30秒




あと3秒...






2






1









優月莉犬ぅー!お誕生日おめでとう!!まだまだ若い莉犬はこれからもどんどん活躍してくと思うけどその中で仲間がいるってことを忘れないでね。いつでも頼ってね。お姉ちゃんが助けちゃうよ☆莉犬!大好き!

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