すとろべりー王国の残酷なお姫様2

御伽57 ページ35

あの莉犬さんでさえ大柄な男を相手にしている。



強いのは分かるけど...。



センラも浦田も私に近づく賊共を倒していく。遠くでは坂田と志麻も楽しそうに戦っていた。




残念ながらあまりその他の執事たちに武術を教えさせていない。彼らに戦いなどさせたくなくて武器など握らせたくなくて。




その結果、他の執事たちは徐々に減っている。死んでこそいないものの体力は残って無さそうだ。




もう気づいたら残っているのは浦島坂田船と6人の王子達そして私。




倒したと思ったらまた増える賊たち。かなりの量を用意しているようだ。







どうしたものかと頭をフル回転させている時




さとみさんの後ろから1人の覆面が近づいているのが見えた。






まずい...。私は本能的に走り出した。






そんで男の顔面に回し蹴りを入れた。







「うぐ..._:( _ ́ཫ`):_」




その場のみんな...いや、浦島坂田船以外が驚いた顔をしていた。




浦「久しぶりに見れるなぁ」


志「うわ、楽しみすぎる」


坂「まじか」


セ「楽しみや」




なんて言いながら私に視線を向ける4人。






『はぁ...こんなとこお母様に見られたら怒られちゃうなぁ...』






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「もう！女の子なんだからそんなことしなくていいのよ！あなたはワルツが踊れればそれでいいの」

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それとは逆に






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「お前は才能がある。強くなるんだよ真理。お前が踊るのはワルツじゃない。」

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お父様は私の踊りが好きだった。








もうどちらもいないしどちらでもいい。どっちも踊れればそれでいいじゃない。







私は倒れた賊の持っていた剣を拾った。




『私の首が欲しいのでしょう？取れるものなら...どーぞ？』




笑顔でそう言うと賊は王子たちに目もくれず大人数で私に向かってきた。







まるでダンスを踊るように足を使い手を使い




消して殺さぬように剣の峰を使い、持ち手を使い




素早く敵を倒していく。




途中物足りなくて倒れる寸前の敵からもう一本拝借して2本で応戦。




ヒールなんてはかない。ドレスは前が短い。




パニエなんていらないしコルセットだってきつくは絞めない。











































私は戦場でのワルツしか踊れない

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