すとろべりー王国の残酷なお姫様2

御伽49 ページ25

るぅとさんが見えなくなった頃そろそろ体に限界が来た。




ろくに食べもせず寝もせずに体力だけ使ったため視界が揺らぎぼやけ始め更には、蛍みたいなの飛んでる...。




足元が崩れ体制がふらつく。




けど私は別にまずいなとも危ないなとも思わなかった。



どうせ誰かが助けてくれると分かっていたから。




ほら...案の定




志「危ないで」




倒れる私の体を支えて起こしてくれる志麻。




浦「だからあれだけ食べろ寝ろって言ったのに...」




呆れて私を見下ろす浦田。浦田も心配の表情は隠せていない。



『悪いわね...肩貸しといてちょうだい...』



弱った声でそう言うと元からそのつもりだと言って自室まで支えてくれた。









誰かに見られていた...なんてことその時の私は知らなかった。










部屋には寝る準備を整えていてくれたセンラと坂田がいて心配そうに出迎えてくれた。




坂田は手際よく体調を見てくれてガミガミ色々と言われたけど聞こえぬふりをして寝に入った。



どのくらい起きていられたかなんて分からない。布団に入り目を瞑ったらもうきっと夢の中だったのだろう。




頭を撫でられる感触がする...。お母様かな。




そんなわけない。もう私のお母様はこの世に居ないのだから...。






いや...お母様が亡くなったのももしかしたら夢だったのかもしれない。それならどれほど...。












セ「泣かんでくださいよ」


志「夢見てるんかな」


浦「かもな」


坂「いい夢ならええけど」













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「なぁ、るぅと。」


「なんですか」


「さっき女王様が倒れそうになってる所を執事さんが助けに入ってるの見てさ。」



「...そうですか。」



「あれって本当にただの執務疲れだと思うか？」



「わからないです...。けど何かを1人で成し遂げようとしてたんだと思います。」




「るぅとからみて女王様ってどんな風に見える？」



「最初は嫌いでしたけど、普通の人って言うより人より人すぎるのかもしれないです。」




「え？w」





「wwすごくいい人だと思いますよ」







「...そっか。」

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