7人目のメンバーは男の娘

31話 ページ37

翔がメンバーに男だってことを言ってもいいんじゃないかと言った。





私は戸惑った。




だって...怖いんだもん...。




そう思った時





ﾎﾞﾄｯと音がした。
部屋の外で...。





「あっ、」




と発せられた声のトーンには聞き覚えがあった。




まさか...なんて思った。




でも、その後すぐに




「なーくん？」




「あ、さとみくん？」




なんて会話が聞こえてしまったら




あぁ...聞かれてた...。





と悟ってしまうわけで。






すると急に翔が扉に向かって歩き出した。





ｶﾞﾗｶﾞﾗっと予告もなしに扉を開ければ見覚えのある3人組が。





ジェルくんもいたんだw




なんて思ってたら






ジェ「誰？」





と失礼極まりないことを言い出すw






もうw






笑っていられるのはきっと翔がいたから。









3人が病室に入ってくるや否や自己紹介をしだす皆。






私をほっといてそういうことするの！？w






と思ったらさとみくんがこちらをちらっと見た。






さとみくんは私を見て悲しそうな顔をしたの。






やめてよ。そんな顔で見ないで。






信じてる。みたいな顔...しないでよ。







私もさとみくんから視線をそらし悲しい顔をした。








すると突然
　





な「ねぇ、Aちゃん。俺らに隠してること...ない？」






と言ってきた。








あぁ...やっぱり聞いてたのか...。







翔が...あんなこと言うから...。








あんなこと...。だいたい男だってことなんてピンポイントで声に出して言わなくても良くない？"あのこと"とかなんとか言って濁せば良くない？







もしかして...。







外に誰かいるのを知っててそう言った？







私は驚いた顔をして翔を見た。









『あんたもしかして...』








翔「ww"聞いててくれた"みたいですね、ななもりさん」







まんまとやられた。



































『それは性別のことですか？』














諦めてそのことを伝えると3人は目を見開いた。




























何を驚いてるのよ。たかが性別ごときで...。












そんなに性別って大切ですか？










男じゃダメなことでも...不利益なことでもあるんですか...？















いいじゃないですか...。どっちであったって。










ほっといてよ...

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