必要としてくれるなら...。2

37話 ページ1

『俺は元から男としてすとぷりに出会ったわけだし騙したつもりは無い。』







そう言い切ると









＞騙したつもりはなくても騙したことに変わりなくね？


＞言い訳じゃん



＞リスナー騙してたんじゃんw



＞96猫さんとのカレカノ疑惑は晴れたけど...。



＞それも嘘じゃね？w









さらに混乱していくコメント









『俺いつかの配信で言ったけど俺は必要とされる限り離れないって言った。




俺自身が必要とされる限りはね？




だけど女だと知られたからにはもう、俺自身が消えるわけだからすとぷりにいる意味は無い。』









だから、あんたらが望んだとおり









『きりも悪いみたいだし？』






『るぅりーぬの絡みも少なくて困ってるんでしょ？』








後ろで鳴り止まないスマホのバイブレなんて気にもとめず









＞やだよ...



＞言わないで...



＞必要だよ！？









都合のいいコメントなんて知らないふりをして









『今後の活動内容は考えようかと』









＞それって辞めないでいるってこと？


＞どういう意味









『じゃーね！』









そう言ってブチりとコードごと抜いた。









もう嫌なものなんて見なくて済むように。









未だに鳴り止まぬ携帯のバイブレは虚無な空間に響き渡り









さらに俺を虚無感に誘わせる。









これでいいと思いたいよ...。

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