番外編8 〜ハロウィン〜 ページ45
光「別に俺一人でも大丈夫ですよ?」
『いいからいいから、私も手伝うよ』
光「でも……」
私と光くんがやり取りをしていると、「それなら私がやるよ!」という元気な声が聞こえ、振り向く。
つくし「それなら私がやるから、二人は食事とってて!」
『え、そんなの悪いよ。私も手伝うよ』
つくし「だーめ!これもマネージャーの仕事なんだから!」
『一応、私もマネージャーなんだけど……』
あれよこれよと私と光くんの手にあったお皿を奪い、つくしちゃんは私達の背中を押した。
つくし「いいから二人は楽しんできて!それに、盛り付けさせるのは監督だから大丈夫!」
『まあ、それならいっか』
簡単に納得した私を見て、光くんは苦笑した。
光「すみません、つくしさん」
つくし「Aちゃんをよろしくね、一星くん!」
そう言って、つくしちゃんは大量のお皿を持って監督のところへ行ってしまう。
『あの……一緒に食事してもいい?』
光「もちろんです」
少し遠慮がちに聞いた私に、光くんは頷いた。
光くんの分の食事を盛り付けると、私達はグラスに入ったジュースで乾杯する。
『あ、これ美味しい』
光「こっちも美味しいですよ」
と、光くんはこちらのお皿を見て、少し眉をひそめた。
光「Aさん、なんでキャベツだけ残ってるんですか?」
『それは、えっと……』
目を泳がせる私を見て、光くんはため息をついた。
光「好き嫌いはよくないですよ」
『わ、わかってるよ……』
じとーっとこちらを見つめてくる光くんを横目に見ながら、私は嫌々キャベツを食べる。
光「よくできました、Aさん」
『もう、子供扱いしないでよ』
そう言って頬を膨らませた私を見て、光くんは楽しそうに笑ったのだった。
パーティーも終わり、自室に戻って就寝する準備をしていると、ドアが軽くノックされる。
『はーい』
赤ずきんの衣装から寝間着に着替え、ドアを開ける。
『あれ?光くん、どうしたの?』
ドアを開けると、ジャージに着替えた光くんが立っていた。
光「こんな時間にすみません。どうしても言いたいことがあるんです」
『言いたいこと?』
私が尋ねると、光くんはコクン、と小さく頷いた。
そして、私をまっすぐ見て口を開いた。
光「Aさん、"トリック・オア・トリート"です」
『………え?』
予想外の言葉に、私は目を瞬かせた。
更新再開します!コメントをくれた方、ありがとうございました!( *´艸`)
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姫川ふぶき - 円堂死なないで(泣)青鬼ゲームをだんだん見たら円堂が青鬼に手で死んだので悲しかったです!円堂が死んだなんて嘘だよね?何で円堂を死なないといけないのねぇ教えてお願い!ずっと夜まで朝で泣いていましたけど、泣いたら駄目だと思っていました!けど結局泣きました (2020年4月25日 0時) (レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 青鬼ゲームや君は私の一等星が更新されないのは悲しいけど、体調の方が大事ですからね!!早く治してください!お大事に! (2019年10月29日 21時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
りん - 風邪しっかり治してくださいね! (2019年10月29日 18時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - みなさん» ですよね……!( ≧∀≦)ノ (2019年10月16日 21時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - あぁ・・・光くんかわいい← (2019年10月16日 19時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
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