あ の コ を お と し た い。《今日から俺は!!》

ステップ3:悪夢の始まり ページ6

今日は本当に色々あったな…

ツッパりとあんなに関わるとは思わなかった


ブラブラと持つカバンはいつもより重かった

買いすぎちゃったかな





ニャー…ニャー…




「ん？」


路地裏のほうで可愛い鳴き声が聞こえた


可愛い子猫が1匹


か、かわいい


撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らしてくれる



「かわいいなぁ」





「おねーさんも、かわいいと思うけどなぁ？」









え


後ろを振り向くと、明らかにツッパりだった


し、しかも…灰色の…………



「あｯ…あけ…ひ」


「マブイねぇ…軟高のマドンナさんってお前だよな…折笠」


と言うと舌舐めずりをしながら一気に囲まれた


ど、どうしよう

真司くんと一緒に帰っておけばよかった…








あ、そうだ！この前教えてもらった技…つかえるかな！


で、でもこんな多数でなんとも言えない距離じゃ…









「へぇ…路地裏に、マドンナがねぇ」





…え、もう増えなくていいよ






「…」




また増えた、めっちゃでかい




私の前に来たのは銀髪オールバックの人と図体が大きいチョウチンアンコウみたいな髪の人


圧倒的ラスボス感、こりゃだめだ



技をかけようと思った自分が馬鹿馬鹿しい

…殴られるよねこれ、痛いよね



「折笠、すまねぇな、お前ら戻るぞ」


何故私の名前を知っている！しかし、よく言った！図体大きい人！




「…いやぁよ、智司ぃ…逃がすのはまだ早いんじゃねェか？マブイじゃねぇか………チワワみたいに震えてよォ」


余計なことを言うな！銀髪！








え、やだ…どんどん近づいてくる…って、あ！









今ならやれるのでは…？









そう…私はやってやったのさ




背負い投げをね









あれ、でも重要なこと忘れてるような…









開久＝銀髪＝強そう＝技掛け＝仕返し





今私は技掛けのポイントにいる


てことは








し、仕返しが、が、…あ、あ









「すみませんでしたああｱｱｱｧｧｱｧｧｧｧｱ！！！！！」









私は無心で逃げた




あぁ…どうしよう、私はなんで技掛けしたんだ….他にも方法があったはずじゃ…

理子ちゃんから何となく教えて貰って…

案外綺麗にきまったかも










…じゃないよ！！！言ってる場合か！





頭の中で葛藤していたらいつの間にか家に着いていた

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