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辰「っあ〜！！疲れた！！もう歩けない！」
佐「え？もう？！ふっかって意外と体力無いんだね(笑)」
辰「煩い！普段はこんな深くまで来ないんだよ！俺ただの薬屋だぞ？！」
蓮「今じゃ『妖がいる便利屋兼』薬屋、だけど。…天狗がいるのは確か山頂の近くだったから、もう少しだと思うけど。」
辰「っそうだった、早く天狗にあって……子供たち、救ってやんないと。」
亮「…でも、久しぶりに来たけど、この山ってこんなに深かったっけ…？」
ふぅ、と息を着いて立ち止まった亮平が辺りを見回す。登り始めてから数刻、小さく見えた山は案外大きかったようで、一向に山頂は見えなかった。
と、先頭の方で歩いていた照や涼太、翔太が揃って立ち止まる。何事か、と後方を歩いていた辰哉や佐久間と亮平、蓮と康二が目をやると、3人は鋭く辺りに目を遣っていた。唯一、照の背に背負われたラウールだけがきょとん、と顔を上げる。
翔「…なぁ、涼太。」
涼「分かってる、『聴こえてた』。…照、どうやらお出ましみたいだよ。」
照「…そっちから来てくれるたァ随分な御出迎えじゃねぇか。出て来いよ、『天狗』。」
照が虚空にそう呼びかけた途端、目の前に立っていた巨木がゆらり、とまるで蜃気楼のように揺らいだ。
辰「っえ？何？」
康「…嗚呼、成程。俺らをだまくらかしてた天狗様のご登場、ってことやな。」
蓮「この妖気…矢っ張り彼奴で合ってたみたいだね。」
佐「久しぶりに楽しくなりそうじゃん？ね、阿部ちゃん？」
亮「其れには大賛成…さて、どう来る…？」
何かを感じとったらしい妖たちは各々手を懐に忍ばせたり、腰に着けた刀に手をかける。
一方で、何が起きているのか把握できずにえ？え？と困惑していた辰哉の手を、少し大きな手が掴む。見上げると、視線だけこちらに向けた照が小さく頷いた。
照「ふっか、何があっても手離さないで、分かった？」
辰「っ、それ、どういう、」
亮「来るよ！！」
どういう事、と問おうとした辰哉の背筋を、得体の知れない悪寒が走る。思わず目を見開くと、目の前の全てが白飛びしたように白く光った。
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莉月(プロフ) - 優さん» こちらこそリクエストありがとうございました！楽しんでいただけていたら幸いです。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月27日 7時) (
レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - お話書いて頂きありがとうございました！これからもお話楽しみにしています！ (2021年1月26日 21時) (レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - リクエストはここで締め切らせていただきます！リクエストしていただいた皆様、ありがとうございました！お話になるまで、少々お待ちください。 (2021年1月6日 11時) (レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - さのちゃんさん» 最後の一枠なので大丈夫ですよー！リクエストありがとうございます。 (2021年1月6日 11時) (レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
さのちゃん(プロフ) - まだリクエスト大丈夫でしょうか？橙くんが怪我して敵に捕まって黒くんがすごく怒るお話を読みたいです。よろしくお願いします！ (2021年1月5日 21時) (レス) id: f84afddcf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年5月30日 12時
