ペットじゃなくて（ひまわりイエロー） (ページ5)

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Aside

マネ「立派な傷害罪ですよね。」

髙「ショウガイザイ？犯罪ってこと？」

マネ「うん。相手に怪我させてるから」

緊急外来を受け付けている病院に入って、診察してもらった。

外は暗くてよくわからなかったけど、明るいところでの彼はより美しい顔立ちで、

少し肌が小麦色で、心配そうに私の足元を見つめていた。

そしてあまりに少年な顔をしていた。

お医者さんが、この動きどう？なんて私の足首を回したら、激痛が走った。

「いたっ……」

髙「わ、大丈夫ですか？折れてるのかなぁ？」

手首も足首も重めな捻挫だった。

診察が終わって、痛み止めを打ってもらった。

マネ「申し遅れましたが、わたくし、こういう者でして」

私も慌てて名刺を出したが、相手の名刺には大手アイドル事務所の名前が書かれていた。

一応、男の子にも名刺を渡す。

髙「僕は、髙橋海人です」

名前を聞いてもわからなかった。

あの事務所の人ってことは、もしかしたらテレビとかで見たことあるのかもしれないけど、今、目の前の彼は帽子を外して髪が少し乱れているから、

アイドルというより、あどけなさがまだたっぷり残る少年という感じがした。

喋り方、声も甘ったるい感じだし。

「なんか、こういう言い方は良くないですが余計なことに巻き込まれるのはご勘弁というか、
おおごとにされたくないですし、

骨折していないだけラッキーで、早く仕事復帰できますし。

別に私はいいです。

訴えるつもりもないです」

マネ「…そうですか。あ、でも治療費くらいは、」

「仕事終わりだったので労災おりますので。

あまり…お2人や事務所からお金受け取るっていうのはどうかと思います…

先ほどもお伝えしたように、彼やマネージャーさんが悪いわけではないですし」