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Aside
よし、今日のお仕事終わり。
先輩「終わった?」
「うわっ!…すいません、びっくりした」
先輩「あ、ごめん…ふふっ、可愛い。
今日も送っていくから。」
「あ、いや、大丈夫です」
先輩「…雨降ってるよ?傘ある?」
「え嘘っ!…傘ないです」
…って押し切られて結局、先輩と2人またタクシー。
先輩「…昨日、大丈夫だった?」
「…へ?」
先輩「だから、その、親戚の子。体調悪かったんでしょ?」
「あ、あーっ、まだしんどそうで…今日も、お粥作ってあげなきゃなぁ、なんて」
へらへらと笑ってみせる。別に面白い話じゃないのになに笑ってんの自分。
「あっ、その辺りで降ろして下さいっ」
先輩「え?ここ?こないだ降りたところより家離れてない?」
だって…またモモに見られたらめんどくさい質問攻めをしてきそうだし…
「大丈夫ですっ」
先輩「じゃあここで、」
「えっ?」
当然のように先輩も降りた。
先輩「傘ないでしょ?雨強いし、家まで送るから。」
どんどん土砂降りになっていく。
まだ3月だし、雨降るとすっごく冷えるなぁ。
先輩「たしか、そこのマンションだよね?」
「はい」
先輩「もしよかったら、雨宿りというか、弱くなるまで、」
" Aちゃんっ? "
振り返ると、
「モモっ?」
先輩「モモ?」
「あ…」
マスクとメガネをして、大きな黒い傘を差したモモがいた。
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どさんこ(プロフ) - とても面白い作品に出会えて嬉しいです!海ちゃんの可愛さが出て読んでいてワクワクしております!これからの続きも読ませて頂きます。 (2020年9月3日 18時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおゆ | 作成日時:2019年8月4日 19時