ペットじゃなくて（ひまわりイエロー） (ページ30)

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髙橋side

髙「それって！俺を優先してくれたってことだよね！？」

「調子に乗らない」

髙「…あ、でもその人にはなんて言ったの？

モモとかペットなんて言えないでしょ？」

Aちゃんは目も合わさずリビングに向かいながら答えた。

「…親戚の大学生が、アパート見つかるまで居るって」

髙「なんだ、身内なんて言ったら安心してその先輩寄って来ちゃうじゃん。」

「寄って来ちゃだめなの？

しかも、ペットって言ったところで寄ってこなくなるわけじゃないでしょう」

髙「寄って来ちゃだめだよ、他の男なんて。

だってAちゃんは俺の、」

そこで、急にじっと見つめられる。

髙「……とにかくダメ。しかも、こないだからAちゃんだってちょっと嫌がってるような言い方だし。

Aちゃんが嫌がってるなら、俺が追い払うしかないじゃん？」

「お、追い払うって大げさな。逆に、余計なことはしないでね？

職場の人なんだから、変な波風は立てるべきじゃないの。」

髙「そんな露骨なことしなくても、本当に大変になる前に対策はしてあげるからっ。

絶対あの人、送り狼だよ、わかるもん」

「送り狼って…。久々に聞いたけど。笑

ねぇそれより、さっきから気になってたんだけど今日カレー？いい匂いする～」