弊社、JWHDは、、、(JW全員)5

203ー桃 ページ23

小瀧side









あ、やば、俺おもっきし困らせてるやん。









掴んだ腕を離した。









「あ…じゃあ…よかったらウチでご飯食べる？」









まさかすぎる提案に固まってもうた。









やった！手料理食べれるしお家行けちゃうとかドッキドキやし！








…のはずやねんけど、









小「でも駿ちゃんって子…おるんですよね？」









「あー、うん」








小「大丈夫ですか…？」








「これでも…精一杯の折衷案だし…」








じゃあ遠慮なく、と一緒に改札を通った。









電車の座席に座って、さっき撮った写真を一緒に見ながらお喋りしてた。









いつの間にか眠くなって…すーっと意識を失いかけたとき。







Aさんと反対側の隣の人の肩に頭がぶつかった。








意識を保とうと頭を持ち上げてもまたそっちへ首が揺れてしまう。









「あ、すいません…」









小さくそう聞こえた、Aさんの声。









そーっと頭に手が添えられる感覚がして、









俺の頭はAさんの肩に誘導されて着地した。









Aさん…隣の人に謝ってくれてたんや…









あーー、ええ匂いする。肩薄い。









眠たいのに、ほぼ意識は失いかけてるのに








そこだけには、









Aさんのことだけには









俺の神経は過敏になっているみたいやった。









…









駅について謝って、恥ずかしくなってちょっとちょけた。









小「俺っ、寝てるときアゴ無くなるんすよ！見られちゃいましたか！？





むっちゃ恥ずいんですけど！」









…








「ただいまー？…どうぞ、狭いですが」









小「お邪魔します」






小声で言って靴を揃えて入った。





玄関からオシャレやな〜。







しかし、駿ちゃんからおかえりの返事がなくてAさんの表情は不安そうだった。

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