からあげ（黄）完結

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錦「…えっ、待ってぇ？

…22？ 若いなぁ！大人っぽいなぁ！」


「ありがとうございます、

ただいまデザートもすぐにお持ちしますね」



うまいこと退散できた。





でもデザートをまた持って行くと




大「さっきAちゃん逃げたやろー！」


錦「大倉ぁ。」


大「お会計と一緒に連絡先書いた紙持ってきてー」





終始、あはは、でごまかすのもキツくなってきた。







酔っ払った勢いで聞いて、


その後で、誰？みたいなのって嫌じゃん。







しかもアイドルって……。




お会計を持って行こうとすると、


部屋から出てキョロキョロする錦戸 亮が見えた。






「お客様、お手洗いでしょうか？」



錦「おん、どこぉ？」



「ご案内致します。」



錦「あのなぁ、俺さぁ、

ほんまに唐揚げ大好きやねんけどぉ」




トイレへ向かう少しの距離の間、


少し語尾を間延びさせる見た目とは似合わない


可愛い喋り方で話しかけてきた。





錦「時間ないのに店員間違えたー思ってんけど、


今日ほんまに助かったわ、ありがとう。

めっちゃ食べたかったからさぁ」




「いえいえ、それならよかったです。」




錦「大倉に内緒で連絡先教えてくれへん？」




トイレの目の前に到着したところで、


ちょっと顔を掻きながらそう言われた。




「えっ…あぁ 笑」




さっきの大倉さんのベロベロな絡みとは違って、


どう反応すればいいかわからなかった。




錦「…ごめんごめん、俺酔っ払ってしかこんなん

よう言われへんねやけど、酒の力とか卑怯やな 笑」




そう照れ笑いしてトイレに消えていった。

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