第二十八篇 友達 ページ28
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「蘆花は死んだ。織田作も居なくなったら、私はどうすれば善い……」
「人を救う側になれ」
「!」
「何方も同じなら、善い人間になれ。蘆花と俺の分も、人を……孤児を、守れ。正義も悪も、お前には大差無いだろうが……其の方が、幾分か素敵だ」
「……何故判る?」
「判るさ。誰よりも判る。俺は御前の、友達だからな」
「……判った、そうしよう」
太宰が頷いたのを確認すると、織田は目を細めた。
「"人は自分を救済する為に生きている"か……確かに其の通りだ、な……」
ゆっくりと目を閉じる。
落ちていく織田の手が太宰の包帯に絡まり、ふわりと解けた。
「……有難う、織田作」
太宰は織田の身体をそっと地面に置き、立ち上がった。
橙色の斜陽が、太宰の横顔を照らしていた。
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こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» 仕方ねぇ続けるべ☆いぇい☆ (2022年12月22日 14時) (レス) id: b8ad08ce24 (このIDを非表示/違反報告)
てかみそ - こめこめコメダさん» 辞めたら………いやなんもしないけどほら。私はさ。プリ小説やってるし?私の思いもこめさんに継いでもらうって決めてたし((((((((殴 (2022年12月22日 14時) (レス) id: ca294d51e0 (このIDを非表示/違反報告)
こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» うぅ〜……私も最近占ツクしんどくなってきたし辞めちゃおっかな… (2022年12月21日 3時) (レス) id: 3c5b67e3ca (このIDを非表示/違反報告)
てかみそ - こめこめコメダさん» まじだよ (2022年12月20日 18時) (レス) id: ca294d51e0 (このIDを非表示/違反報告)
こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» マジかよ…… (2022年12月20日 11時) (レス) id: b8ad08ce24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こめこめコメダ | 作成日時:2022年11月5日 19時