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第二十七篇 生き方 ページ27

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其の頃。



ジイドと対面した織田は、銃撃戦を繰り広げていた。





「……俺も、生き方を変える事が出来たのかも知れない。軍人として生きるという信念を捻じ曲げる事は可能だった。お前が殺しを辞めたように」


「……一つ心残りがある。友に『さよなら』を云っていない。此の世界で、唯の友人で居てくれた男だ」


「其の男は俺と同じ様に死を求めていたのか?」


「いいや……






違うと思う」




銃声音が重なる。


二つの銃弾は、お互いの胸を撃ち抜いていた。




「サクノスケ……最期まで素晴らしい弾丸だ」




ジイドはそう云い、ドシャリと仰向けに倒れた。

数秒後、織田も倒れる。




「織田作!!」




倒れた織田の元に駆け寄り、抱き抱えたのは森の静止を振り切って来た太宰だった。


ふと織田を抱える手にぬるっとした感触を感じ、掌を見ると全体が赤に染まっていた。


其れが更に太宰を焦らせる。




「馬鹿だよ織田作……君は大馬鹿だ!!」


「嗚呼……」


「……あんな奴に付き合うなんて……」




ジイドは既に血を流して息絶えている。




「太宰……お前に云っておきたい事がある」


「っ……駄目だ、止めてくれ!まだ助かるかもしれない……いや屹度助かる!だからそんな風に、」


「聞け!」


「っ……!」




織田が太宰の髪を掴んで叫ぶと、太宰は目を見開いて黙った。




「御前は云ったな。暴力と流血の世界にいれば生きる理由が見付かるかもしれないと」


「……嗚呼、云った……だがそんな事今は…」



「見つからないよ」



「っ!」


「自分でも分かっている筈だ。人を殺す側だろうと救う側だろうと、御前の予測を超える者は現れない。御前は永遠に、闇の中を彷徨う……」




二人の間に暫し流れた沈黙。

数秒後、「織田作……」と太宰が弱々しい声で呟いた。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 黒の時代 , 死ネタ   
作品ジャンル:アニメ
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こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» 仕方ねぇ続けるべ☆いぇい☆ (2022年12月22日 14時) (レス) id: b8ad08ce24 (このIDを非表示/違反報告)
てかみそ - こめこめコメダさん» 辞めたら………いやなんもしないけどほら。私はさ。プリ小説やってるし?私の思いもこめさんに継いでもらうって決めてたし((((((((殴 (2022年12月22日 14時) (レス) id: ca294d51e0 (このIDを非表示/違反報告)
こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» うぅ〜……私も最近占ツクしんどくなってきたし辞めちゃおっかな… (2022年12月21日 3時) (レス) id: 3c5b67e3ca (このIDを非表示/違反報告)
てかみそ - こめこめコメダさん» まじだよ (2022年12月20日 18時) (レス) id: ca294d51e0 (このIDを非表示/違反報告)
こめこめコメダ(プロフ) - てかみそさん» マジかよ…… (2022年12月20日 11時) (レス) id: b8ad08ce24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こめこめコメダ | 作成日時:2022年11月5日 19時

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