★第74話★ 同じ言葉 ページ6
大鳥:「宇都宮での君の戦いぶりは鬼神の如し。兵士達の士気も大いに上がり、皆君を褒め称えている。」
だが、そこまで言った大鳥の目付きは変わった。
大鳥:「だが......君の戦い方は参謀としては“失格”!!問題外だ!!」
大鳥は続けて語り出す。
大鳥:「参謀は頭脳だ。頭脳が死んでしまっては、手足が残っても戦争の遂行は出来ないんだよ!!」
(人1):「...(この言葉は...)」
そう、(人1)が思ったように...土方も思い出した...。
それは、山崎が斬られ、気を失う前に放った言葉...
『あなたは頭で俺は手足のはずでしょう?』
『手足なら無くなっても代えはききますが...頭が無くなってしまっては...お終い...です』
歳三:「......。」
土方は、大鳥をじっと見つめていた。大鳥は、土方が何から反論するのだろうと思い...
大鳥:「きょ...今日は意見を曲げるつもりはないからな!!」
と、少し強めにいった。だが土方は...
大鳥:「あぁ、分かってるよ大鳥さん。
迷惑かけちまって済まなかったな。
島田もすまない。俺をここまで運んだのはお前だろ?」
島田:「は...はい...ですが、沖田組長と
永倉組長も...「僕は良いよ。土方さんから礼を言われるなんて、寒気がしちゃいそうだし。」(苦笑)」
(人1):「...新八か。」
千鶴:「え?」
すると...
新八:「さすが(人1)ちゃんだな!!」
と、素晴らしい肉体美と共に現れた永倉←
千鶴:「永倉さん!!」
新八:「宇都宮城は惜しかったな(苦笑)
もう少しだったんだが...」
と、話しながら永倉は土方の近くに腰を下ろした。
歳三:「だが、靖共隊の者達はお前の無事を喜んでるだろうよ。
城はいつでも奪えるが、お前の命は取り返しがつかねぇからな。...そういう所だろ?大鳥さん。」
大鳥:「あ、あぁ!!」
新八:「......。」
永倉は、じっ...と土方を見つめていた。
歳三:「なんだ?」
新八:「(フッ)いや、何でもねぇ。」
永倉は、何かを感じたのだろう。...土方が、
前に進む事を。
新八:「俺の部隊は先に行く事になったからよ。会津でま他会おうぜ!!」
と、永倉は立ちながらそう言い放った。
歳三:「あぁ。」
土方も、それに答えた。
慶応4年4月末。
宇都宮の戦いで負傷した土方は先行していた
新選組の本隊と会津で、ようやく合流したのだった。
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にゃお(プロフ) - 完結おめでとうございます!遅くなってすいません…… とても面白かったです!番外編で、夢主ちゃんが人質にされ、大怪我をおって総司が心配するというお話が見たいです!!シリアス大好き人間なので笑笑 よろしくお願いしますー! (2019年3月30日 22時) (レス) id: 90cfe03e70 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - 総ちゃんさん» コメント、有難うございます!!この光のシリーズでは、番外編が既に作られています。もし、「こんなのがあったらなぁ」と言うのがございましたら、コメント欄にお願いします!! (2016年11月12日 16時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 何度読み返しても感動しますね。番外編なんてあったら素敵(笑) (2016年11月12日 14時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - 志羽(しゆう)さん» こんばんは(*^▽^*)ノ初めまして!!そこまで言って下さりありがとう御座います!!いえいえ、私なんてまだまだ未熟者です。この占ツクには私よりも文才力に長けた人ばかりです。ですが、本当にありがとう御座いますm(*_ _)m (2016年10月7日 0時) (レス) id: 85b919e22e (このIDを非表示/違反報告)
志羽(しゆう)(プロフ) - すごくすごく感動しましたっっっ!!! 小説書くの凄く上手ですねっ!!! 私が今までで読んだ小説のなかで、一番上手で、一番おもしろくて、一番感動した小説でした!!!! (2016年10月6日 20時) (レス) id: 86837d8b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弓 桜 | 作者ホームページ:http://hakuoukiyumizakuraMakoto&shinsengumi
作成日時:2016年4月10日 2時