薄桜鬼 “光の力”を使う少女9

★第84話★ これから... ページ26

（人1）:「という感じ。」

左之:「お前らも苦労したな(苦笑)」

総司:「全くだよ。お陰でゆっくりも出来なかったし。」

不知火:「だが、蒼雪さんよ。お前目が見えないんだろ？よく分かったよな。」

（人1）:「僕には波導を、感じる力があるからね。少し手こずったけどまぁ、間に合ったから良かったよ。」

左之:「あぁ......所でよ。お前ら...これからどうすんだ？（人1）に近藤さんが新政府軍に投降しようとしたのは聞いたが...」

総司:「その事なら、近藤さんから言われちゃってね...。」

（人1）:「『幸せに生きて欲しい』ってさ。
でも、その前に僕はやる事が有ったからね...」

不知火:「それが、綱道を殺す事...か。」

（人1）:「そういう事だよ。」

左之:「...千鶴には話したのか？」

（人1）:「勿論。『父様の事、宜しくお願いします』だってさ。」

左之:「そうか...じゃぁ、お前ら2人は...」

（人1）:「うん。もう、戦からは手を引くよ。だから...新選組とは縁を切る(苦笑)」

左之:「...幸せにな？」

総司:「左之さんも、新八さんと上手く行って下さいね？」

左之:「ははっ！！...あぁ。分かってるよ。」

（人1）:「...所で不知火さんはどうするの？」

不知火:「オレ様は人の戦には参加しねぇ。
巻き込まれるのはゴメンだからな。」

左之:「ま、酒をまた一緒に呑もうぜ。」

不知火:「男からのお誘いは趣味じゃ無いんじゃ無かったのか？(ﾆﾔｯ)」

左之:「誘いは趣味じゃないが、酒を飲み交わす友くらいなら呑むぜ？(ﾆﾔｯ)」

（人1）:「...(2人は趣味が合いそう... )」

総司:「（人1）、そろそろ行こうか。」

と、沖田が（人1）の手を握り、そう話した。

（人1）:「うん。...それじゃ、左之さん。不知火...またね。」

左之:「あぁ。元気でやれよ？」

不知火:「酒を飲みに行くぜ(ﾆﾔｯ)」

（人1）/総司:「「来なくていい。」」

そして沖田と（人1）は、林の中を進み、自分達の未来へと1歩、踏み出したのであった。

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