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物心着く前から親は居らず、誰に育てられたか


それすら知らない。


ここは景信山。前世でも住んでた所だ


「うんっしょっと……あとは……せんたくだけ」


母さんも無茶して風邪を拗らせて亡くなった。


父さんも薬草を探しに山から落ちて亡くなった。


兄さんは鬼に腕を斬られ目の前で亡くなった。


もう一人の兄さんも目の前で共に戦って亡くなった


神様は実に意地悪だ、僕だけ家族とは離れ離れして


この家も昔住んでたのと同じで住みやすい。けど


やはりお墓は別の所だった。


何故あるかは不明だ


「?月霞どうしたの?」


月霞「フラワーニハワタシガツイテルカラ!暗イ顔シナイノ!」


「ありがとう月霞……」


この子は僕の鎹鴉、何故今世でも居るのかは不明だ


でも心強いたった一人の家族


月霞「フラワー!アノカタカラ文ガキテル!」


「え……御館様から……?」


思わず持ってたカゴを落としてしまった



「何て書いてある?」


月霞「フラワー二モット暮ラシヤスイ、霞邸二移ッテクラシナサイトノコト!」


「御館様……月霞明日から行くから貴方は屋敷の方に来るでしょ?」


月霞「イクワヨ!貴方ヲ一人二サセルワケナイデショ!」

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作者名:夢咲みな | 作成日時:2022年10月4日 15時

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