【ONEPIECE】何も知らない私がワンピの世界に飛び込むと (ページ43)

今日:2 hit、昨日:40 hit、合計:87,793 hit

第四十一話ページ43

あぁ…

身体が、痛い…動けない…

喉が裂けるように痛い、背中も、肋骨も、痛すぎて…

「ぅ…あ…」
ナミ「！！Aちゃん！目が覚めたのね！」
「ナ、ミさ、ん…？」
ロビン「喋っちゃダメよ、あなた喉切ってるらしいから」
「ぇ……」

目が覚めると、私は医務室にいた

麦わらのみんなが勢ぞろいして私に注目していた

ゾロ「何とか無事だったんだな」
ウソップ「無事でよかったぜほんとに…！」
チョッパー「うわぁぁぁぁん！！Aが無事で本当に良かったぁぁぁぁあ！！」
フランキー「死ななくて良かったぜぇ！！」
ブルック「ひとまず安心ってところですね」

「み、んな…」

ルフィ「A」
「…？」

いつもと違う雰囲気のルフィくんが立っている

ルフィ「お前、どうして海に飛び込んだんだ」
「ぁ…そ、れは…」
ルフィ「俺は、命を無駄にするやつは嫌いだ」
「ごめ、んなさ、い」
ルフィ「謝る問題じゃねぇ！！！！」

覇気のある声にみんなが静まり返る

ナミ「ちょ、ちょっとルフィやめない！Aちゃんまだ目が覚めたばっかりで」
ルフィ「お前は黙ってろナミ！！！」
ナミ「っ…！」

ルフィ「いいかA。俺はお前がいなくなると思ったらすごく怖かった」
「ご、め…」
ルフィ「俺たちは仲間になったんだ、お前一人で何か問題を抱えてるんだったら頼れ」
「…」
ルフィ「…次自分から死のうとしたら、俺は、仲間も守れない船長の責任として、自分を殴る」

そう言ってルフィくんは思い切り自分の顔を殴る

「！？」
エース「おいルフィやめろよ！！」
ルフィ「何度も、何度も！！！お前がいなくなった責任をずっと取る！！」

何発も、何発も思い切り殴る
誰に止められようが構わず、ルフィくんは自分を傷付けた
鼻血がだらりと垂れても、まだ続ける姿があまりにも狂気で私は怖くなった

やめて…やめてよ…！！

「ゃ…て…ゃめて…！」

声が掠れて上手く発音できない
声が聞こえてないからか、まだ殴り続ける

「やめてよ！！！ルフィくん！！！もうしないから！！！！」

ﾌﾞﾁｯ

「…っう”…」

力を振り絞ってルフィくんを止めようとしたら、声帯の傷口が広がり、ボタボタと口から血が出てきた

ナミ「きゃあ！！？Aちゃん！！！」