第二十四話 ページ25
ロー「お楽しみ中悪いな」
「！？」
何故か私はまたロー様にお姫様抱っこをされる
サンジ「なっ、おいトラ男……！」
ロー「……A」
「へっ……」
な、名前…？…いま名前呼ばれた……？
ロー「俺はお前に惚れた」
「はっ……！？」
ロー「お前を俺のものにしたい」
「い、いやちょっとそれは……！」
ロー「拒否権は与えない」
いやいやいやいやいやいや！！！！！！
何言ってるの！！！！！！え、急に何この人こわいんだけど！？！？
サンジ「なっ……！！！……Aちゃん！！」
ロー「おい、あぶな……！」
サンジくんは、ロー様の腕を掴み無理やり下ろさせ、私の肩をがっちりと掴んだ
目が獲物を捕える猛獣のようで少し怖かった
「は、はい！？」
驚きと恐怖で声がひっくり返る
サンジ「俺だって君が好きだ！」
「んんん！！？」
サンジ「俺の方が君を幸せに出来る！！！」
「え、あ、ん？？？」
え、てか待って、なに？？今までそんな素振りしてなかったのに急に告白？？？どう言うこと？？
ロー「なら選べ」
「は！？」
サンジ「Aちゃん！」
そんなの分かりきってるけど……
でも記憶喪失の設定が……
かと言ってどっちかと付き合うの……！？
どうしよう……！？
わからない、
あぁもう、いいや！！！どうにでもなれ！！！
「ごめんなさい！！！」
サンジ「……それはどっちだ？」
「どっちもです！！！！！」
サンジ「えぇ！？」
「私は！！！既婚者です！！！！！」
ロー「！」
サンジ「え、あ、き、きき既婚者！？」
「この指輪が！！結婚の証です！！！」
バッっと私は2人に指輪を見せつけた
小さいダイヤが月夜に照らされて輝く
唖然として、バツが悪そうにしているサンジくん
ロー様はずっと俯きながら何か考え込んでいる
ロー「……構わねぇ」
「はい……？」
ロー「今旦那はどこにいる？」
「そ、それは……行方が分かってないです……」
ロー「なら、その指輪は無意味だ」
「えっ……」
私の手を握り、指輪を隠す
ロー「思い出に浸っていようが構わねェが、お前…俺をなんだと思っている？」
「それってどういう…」
ロー「俺ァ、海賊だ。欲しいものは奪ってやるさ」
ニヤリと口角を上げるロー様
その笑った顔はとても意地悪で、ゲスの極みと言った感じだった
でもイケメンなのは変わりない……推しはやっぱり強い
ドキドキしていたのは本人には内緒にしておこうと思った
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月6日 17時
