第十四話 ページ15
山賊1「お、なんだぁ?女がなんでここに」
「ひっ……!?」
茂みから出てきたのは、物騒な格好をした男たちだった
山賊2「珍しいなぁ、ここは俺たち山賊が占領している場所だから誰も入ってこねぇのによォ」
「あ……ぁ、ご、ごめん…なさ…い、すぐに出ていくので…!」
山賊3「おぉーっと待てよ、お前ここから生きて出れると思うなよ?何か金目のものを寄越せよな」
「あ、いや……お金は……」
山賊1「そのポッケに入ってる小袋を寄越せ」
「はっ……はい……」
山賊3「たったの5000ベリーかよ…おい、お前ら掴んどけ」
山賊4、5「へい」
「やっ……ちょ……!帰りますから……!」
山賊2「大した格好じゃないし、至極普通の市民ってところだな…お、指輪してんじゃねぇか」
指輪に手をかけられ、本能的に拒否をする
「!?や、やめて!それだけは!!」
必死に抵抗して、手に近づけさせないようにする
山賊3「黙れよ女が!!!」
ドスッ
「うっ……!ぐっ…」
抵抗も虚しく思い切り腹を蹴られる
息が出来なくて目の前がクラクラしてきた
山賊1「珍しい女なんだ、どうせなら持ち帰ってヤリ回そうぜ?」
山賊2「良いじゃねぇか!あんまり美人じゃねぇし胸もそこまでないのが残念だけどな!!」
「いや、だ……!わたしは……!!」
山賊3「あぁ!?ブスが調子乗んな、今ここで襲ってやってもいいんだぜ!?」
ビリッ
鋭い剣で服と肌が切れる
「痛い…!!」
本物の剣なんて出されたらなにも……!!
ロー「ルーム」
「!」
ロー「メス」
山賊4「うわぁぁ!?」
山賊3「んだよ!」
山賊5「し、心臓がアニキの体から出てきた!!?」
山賊1「誰だ!!!」
ロー「お前の心臓ならここにある」
「ロ、ロー様……」
山賊2「んだテメェは!?」
山賊3「お、俺の心臓がなんでそこに……!?」
ロー「そいつは俺の連れだ、今すぐ返してもらおうか」
山賊1「あぁ!?それなら金目の物を置いてけ!!俺らはここらじゃ名のある山賊と恐れられて……」
ロー「……いいから、返せ。じゃないとこの心臓を潰す」
ロー様は心臓に手をかけ、グッと力を込めた
山賊3「い、いでぇ!!!やめろ!!!死ぬ!!!」
山賊1「なんだよこいつ…悪魔じゃねぇか……」
山賊2「い、行くぞお前ら…!」
山賊1「はっ!!こんなブスな女要らねぇよ!!!今は退いてやるからな、覚えおけ!!!」
そう言うと山賊は素早い足でさっさと行ってしまった
ロー「……全く」
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作者名:(´・ω・`) | 作成日時:2022年9月6日 17時