羊が1匹。 ページ1
***
ポートマフィア、本拠地にて。
?→森「之が君の...否、君達の初仕事だ。ポートマフィアへようこそ」
?→太「...君達って?僕の他に誰かいるの?」
新しくポートマフィア首領となった中年 “森鴎外”と、彼と向かい合わせで座っている少年 “太宰治”。
森は、近辺で先代の首領が現れたという噂の真相を突き止めるよう 太宰に頼んでいた。
森「その通り。おいで、Aちゃん」
森は、近くの扉にそう云い放った。
しかし___
太「...誰も来ないけど?」
森「あれ、可笑しいなぁ...」
一向に人が来る気配がない事に違和感を感じ、森は立ち上がって扉を開いた。
そこには...
『...すぅ、すぅ...』
幼い少女が、しゃがみこんで眠っていた。
森「Aちゃん、朝だよ〜。いやぁ、寝てるAちゃんも可愛いなぁ」
太「(うわぁ...)」
森の幼女趣味に引いた太宰。
刹那、その少女の目が開いた。
『...?』
太「...森さん。この子は?誘拐?」
森の事をじとー、と見る太宰。
森「違う違う。可愛かったから着いて来てもらっただけだよ」
太「(それを誘拐って云うんでしょ)」
そのまま森は続ける。
森「この子は五十嵐Aちゃんだ。年齢は12。異能力を持っているようだね」
太「へぇ、異能力を」
森の発言に、太宰は少し興味を持った。
森「Aちゃんは両親に少々非道い扱いを受けていたらしくてね。自分の感情を表すのが苦手なようだ。
そこで太宰くん。彼女に感情等について教えてあげて欲しい」
太「えぇ、めんどくさ」
森「それは残念だ。じゃあ薬の約束は___」
太「...解った。やるから、薬の約束は守ってよ」
太宰は不貞腐れたようにそう云った。
森「助かるよ。それじゃあ、Aちゃんを宜しくね」
太「はいはい。...行こ、A」
『...』
Aは、太宰に腕を引っ張られ乍ら歩いた。
太「...そうだ。さっき云ってた 僕に似た人って誰?」
ふと、太宰は扉の前で立ち止まった。
森「私だよ。太宰くん、君は何故タヒにたい?」
その言葉に、太宰は目を丸くする。
そして、絶望したような目で云った。
太「...僕こそ聞きたいね。生きるなんて行為に 何か価値があると本気で思ってるの?」

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水神 夕綺 * Yuki Mizugami(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます!!とても嬉しいです。がんばります✊🏻 (2月9日 15時) (レス) id: d0f7003ead (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この作品大好きなので嬉しいです!これからも頑張ってください! (2月9日 14時) (レス) @page39 id: a377ac9094 (このIDを非表示/違反報告)
水神 夕綺 * Yuki Mizugami(プロフ) - 黒灰白有無%さん» そう言ってもらえてとても嬉しいです🫶🩷更新が遅くなってしまい申し訳ありません。。 (2月8日 22時) (レス) id: d0f7003ead (このIDを非表示/違反報告)
水神 夕綺 * Yuki Mizugami(プロフ) - 自称太中教会隊長さん» えーーんありがとうございます🫣更新遅くなってごめんなさい、、、。 (2月8日 22時) (レス) id: d0f7003ead (このIDを非表示/違反報告)
水神 夕綺 * Yuki Mizugami(プロフ) - どーなつ。さん» ありがとうございますううう。。。本当に遅くなってしまってごめんなさい。。 (2月8日 22時) (レス) id: d0f7003ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水神 夕綺 * Yuki Mizugami | 作成日時:2022年3月25日 11時