21話 ページ23
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私は店を出たあと夜の街を掛け巡った
自分の中にある熱を覚ますために
彼に何をされたのか、よく理解できていなかった
けど、触れられたところは熱く今でも感触が残っていた
『熱い……』
熱くて熱くて仕方がない
まるで身体が燃えているようだ
とにかく、太宰くんが起きないうちに戻らないと…………
バーを出てから一時間以上外を駆け回ってやっとあの監 禁部屋に戻った
足音を立てずに扉へ向かう
周囲に気配は無い
まだ太宰くんは寝ているのだろう
私はそっと扉を開けた
其処にはいつも通りの質素な空間が広がっていた
が
私はそれを見た途端身体が固まった
「やぁ、おかえり。随分と遅かったね」
真っ白なベットに腰を掛け、にやりと笑う太宰くんが其処にいた
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aoihosi1016(プロフ) - 中也endも読みたいです!楽しみにしています!! (2020年4月6日 2時) (レス) id: e749c9c1e6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って下さい!更新待ってます! (2020年3月18日 8時) (レス) id: 8ab0d0e315 (このIDを非表示/違反報告)
綾津 - 文ストも物語シリーズも好きなので、この作品が大好きです!更新楽しみにしてます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: 3cda621b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪燐 | 作成日時:2019年7月30日 13時