【鬼滅の刃】頑張ったね、杏寿郎。

肆拾弐 ページ43

.




視点無し





全員に渡し終えた杏寿郎は
Aの自室へ行った



杏寿郎｢姉上、ちゃんと、渡してきましたよ｣



そう言ってAの手を握る
先程握った時よりも、体温が低くなっている



杏寿郎｢…俺も、読もう｣








_____杏寿郎へ



ごめんね、先に逝っちゃった。
母上と待ってます。




さて、長くは語りません。



母上に言われた役目を果たして来なさい。



何で知っているのか、なんて思ってます？
たまたま聞いたんですよ。



母上に"立派に出来た"と言われるまで
こちらに来ては駄目です。


これは、私との約束(役目)ですよ。




そうだ、もし、
"胡蝶カナエ"という子と"胡蝶しのぶ"という子にあったら
空にいます、とでも伝えておいて下さい




誕生日に亡くなってしまってごめんなさい。








そして、誕生日おめでとう。




Aより。









Aからの手紙を読み終えた煉獄は
涙を流した。


そして、その目は何かを決意したような目をしていた





杏寿郎｢生きて…ｯ、ちゃんと言って欲しかった…ｯ｣




最後の二文は、他の文字と比べて字が汚く
杏寿郎は最期の力を振り絞って書いたとすぐに理解した





杏寿郎｢…ｯ絶対、役目を果たして来ますから…ｯ｣





見ていて下さいね




そう言った

肆拾参→←肆拾壱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す