【鬼滅の刃】頑張ったね、杏寿郎。

参拾肆 ページ35

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『…朝か』



ムクっと起き上がって体調を確認する


喉はいつも通り痛くて…
咳も少し治まったかな
また頭の痛さが増した気がする



キーン



うん、耳鳴りもいつも通り←



初日よりかは楽になったので
縁側に出て空を眺める



…今昼じゃね？




昼まで寝てたのか
ま、まぁ寝て損は無いよね！！



それよりも今日は随分静かだな
いつもなら煉獄さんとかの鍛錬の声が聞こえるのに







…まさか
急いで母上の部屋の襖を開ける





父上は下を向いていて、表情は分からない
煉獄さん…いや、杏寿郎と千寿郎は泣いている






_______嘘だ





『母、うえ…？』


槇寿郎｢！…A｣





……あぁ、夢ではあんな軽々しく言ったけど
現実になると辛いや


前世の私の言った通りだ






『…いつ、亡くなられたんで、すか』


槇寿郎｢…今日の、朝頃だ｣





朝頃、なら…
頭の痛さなど感じない程、信じられなかった



分かってはいたけれど、いざ目の前にすると辛い



母上の近くへ行って、手を握る
まだ少し暖かい



じわりと目元が熱くなり、喉の辺りがツーンとする



涙が溢れてきて、嗚咽が口から漏れる




『は、はうえ…っ』





母上の手を握りしめながら
静かに泣いた

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