49 ページ49
「で、なんの話?」
「……匠海、私、あなたにはもう会いたくなかった。」
「ストレートだね。」
「私……どうしても、匠海に裏切られたことが許せなくて、今までずっとそれに囚われてきた。」
「うん。」
「でもね、分かったの。私は……匠海を言い訳にして、逃げてただけだったって。」
「え……?」
「怖がってたって始まんない。なんの希望もなくても、進まなきゃいけない。そうやって、教えてくれた人がいるの。」
「もしかして……」
「うん。匠海、だから……もう、あなたとはなんの関係もない。ただの……友達に戻ろりたい。」
「っ……そんなこと言われたら、俺の言いたいこと言えないじゃん。」
「え?」
匠海の言いたいこと?あ、そういえば、話あるって言ってたな。
「俺……今でも、Aのこと好きだよ。」
「え……」
「都合いいようにしか聞こえないと思うけど……俺はヨリを戻したかった。でも……そんなことAは望んでないし、それに……好きな人、いるんだろ?」
「匠海……」
「だから、諦めはついたよ。でも……最後だから、あの時の話だけ聞いてくれる?」
「う、うん……」
「実はね____」
そう、だったんだ……
「よかった。これで、気持ちよく、匠海とお友達始められる。」
「そっか。じゃあ、よろしくね?」
「うん。」
差し出された匠海の手を、めいいっぱい握る。もう、恐れるものなんてない。
「早く行きなよ?きっと……待ってるよ?」
「うん……っ!!」
ありがとう、匠海。私はあの人のもとへ走りだした。
284人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん民(プロフ) - 更新やめてしまったのですか…。 (2017年7月28日 4時) (レス) id: c469fc1703 (このIDを非表示/違反報告)
とわ//8 - ゆいこっこさん» はいっ!!待ってます!! (2017年5月22日 22時) (レス) id: ac7abc9e78 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいこっこ(プロフ) - とわ//8さん» ありがとうございます!!かなり亀更新なんですけど、気を長く待って頂けたら嬉しいです(*´ω`*) (2017年5月21日 23時) (レス) id: 1d5bb9c219 (このIDを非表示/違反報告)
とわ//8 - めっちゃおもしろいです!!続き楽しみに待ってますね!! (2017年5月21日 21時) (レス) id: ac7abc9e78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆいこっこ | 作成日時:2016年10月17日 19時