第四十七話 ページ5
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辺りに沈黙が流れた
有川は俯き、顔を上げない
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『判って ........いるのです ........』
ふと、有川から呟きが零れた
「 ........」
『此の街の存続と、治安の維持
表と裏の均衡を保つ為には、
三立構想が必要であるということも
私の此の感情が ........
,
師匠の計画の邪魔になるということも
総て、判っているのです ........』
そう__________夏目の計画はあまりにも壮大なのだ
だが、今回福沢が探偵組織を創立するとなっては話が違う
ポートマフィアも恐らく代が変わる
薄暮の異能集団と闇夜の異能集団が正式に形作られる
それに加えて、昼を守る軍警
それを影から統率するのが、“内務省異能特務課”
是等の手札が揃いつつあるということ
そして、
有川という人間が一つの組織に留まり続けるのは得策ではない
彼女は総て判っている
だがしかし、彼女がそれでも留まりつづけるのは
『彼が ........治が来たことで、私の世界は変わってしまった
柄にもなく情を抱き、彼の成長を見たいと ........
側にいたい、と思うようになってしまった
私は ........』
有川の言葉を、夏目は静かに聞いていた
忠実に従い、歳相応の楽しみもなく、辛さを乗り越えて来た有川が、初めて、我儘を口にしたのだ
それも
許されることの無い我儘を__________
「 ........A ........『時間を ........ください ........』 ........!!」
『彼の子が ........次を担う存在へと成長するまで、
私の気持ちに、区切りを、付ける為に ........
どうか、お願いします ........』
振り絞る様な声だった
掠れていて、よく聞こえない
それでも、精一杯だった
「 ........五年だ」
『 ........!』
「五年で終止符を打て
それ以上は、強制的に引き戻す
........善いな?」
『はい ........』
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月宮澪華 - 有川さんと紅葉さんのお茶会内容 (9月22日 19時) (レス) @page47 id: dd50640cfb (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 玉こんにゃくさん» 読んでくださってありがとうございます!!文才私も欲しいです!分けてください!(笑)これからもよろしくお願いします! (2020年11月9日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
玉こんにゃく(プロフ) - 待って、カッコいい…!有川さんん゛大好きです!文才分けてください私に! (2020年11月9日 0時) (レス) id: d74a9424e1 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 柊さん» え、貧血?!大丈夫ですか ...?お大事になさってくださいね ...いつもコメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします(^^)『いつもありがとう。柊さんも体調に気をつけて、またお互い頑張ろうな』 (2019年5月21日 12時) (レス) id: 27ee46e64f (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - ううう有川さんがかっこよすぎて惚れても惚れきれないいいい!!更新ありがとうございます!待ってました!!体調には気をつけてくださいね。私は最近貧血になりました← (2019年5月21日 0時) (レス) id: 9ff44349a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーク | 作成日時:2018年7月17日 18時