第十八話 ページ20
あっという間に一週間が過ぎた
現在、有川と太宰はポートマフィア御用達の衣料品店に訪れているのだが_____
・
「此方なんて如何でしょう?」
『・・・・否、もう少しラフなのを頼む。確かに似合ってるんだが・・・
少し堅苦しい感じがするからな。後、少し目立ってしまう。』
「畏まりました。」
有川たちは思った以上に服選びに苦戦していた
というのも、ポートマフィア御用達の店となると、如何しても角張った服になってしまうのである
此の店は其の中でも比較的着易い服を扱っているため
有川も基本的には、此処で服を購入している
「此方は如何ですか?家の店でも比較的着易い服です。
此れなら心配せずとも、街を歩けると思いますよ?」
そう云って店員が持って来たのは、紺色のフード付きパーカーだった
「他の御洋服にも合わせられる物になっています。
・・・・如何ですか?」
試しに太宰に着せてみると、何時ものシャツとは違って子供らしさも残しており、
迚もよく似合っていた
『佳いんじゃないか?・・・・治、一寸フード被ってみてくれ。』
頭に「?」を浮かべた太宰は云われた通りにフードを被った
,
其の頭上にはピョコンという音でも付きそうなモノが二つ_____
「・・・・猫・・・耳・・・・・?」
横の有川を見ると彼女はクスクスと笑っている
『似合ってるぞ。・・・・可愛いな、”其れ”。』
「ッ・・・・・・!!///」
紅い顔を見られたくないのか、フードを深く被る太宰に苦笑を浮かべながら
有川は店員に声を掛けた
『此れを頂きたい。後、其処のシャツと先刻履かせて貰ったパンツも頼む。』
「有難う御座います。」
購入した服を着せ、店を出る
『・・・・其の服、嫌だったなら御免な?』
フルフルと横に首を振る太宰に少し頬を緩め、ゆっくりと手を引いた
離れぬように確りと手を繋ぎ、並木道を歩く______
太宰は繋がれた手を見つめ、幸せそうに微笑んだ
,
穏やかな日になる予感がしていた
然し、そんな考えとは裏腹に、
事件はゆっくりと、二人に近づいていた
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月17日 17時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます。此方で設定していた夢主の名前を誤って掲載していました。修正致しましたのでご確認ください。ご指摘感謝いたします。また何かあればコメント等お願いします! (2021年4月2日 0時) (レス) id: b3ca34c5e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ 涙さんが とは誰の事でしょうか?? (2021年3月31日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» 有川『ぴのさん、お褒め頂き光栄だ。貴方は治のことをよく判ってらっしゃるのだな ....今後作者も学んでくれることだろう。ご指摘、感謝している。これからもこの物語を見守ってくれ』 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
ルーク(プロフ) - ぴのさん» コメントありがとうございます!そうですよね、私も判ってるんですが何分映画特典が出る前に書いた話だったので多分推測で私っていう一人称になってるんだと思います....(あくまで私の妄想の塊ですので ...)ご指摘感謝です!今後の参考にさせていただきます。 (2019年4月14日 23時) (レス) id: c44f57a01a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーク | 作成日時:2018年3月12日 23時