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炭治郎side
不死川さんに迎えに来てもらい車に乗る
もうそれはそれは凄く怖い顔をした不死川に
しっかり怒られた
実弥「ったくよォ、あんな簡単な地図も読めねェとは」
炭治郎「本当スミマセン((ゲソッ」
そう言いながらちゃんと迎えに来て連れていってくれる
不器用だけどこの人が優しいのは知ってる
実弥「竈門」
炭治郎「はい?」
実弥「アイツの事好きか」
炭治郎「へ?」
突然の質問に驚いて止まってしまう
実弥「日野森の事好きか」
炭治郎「好きです」
実弥「日野森は、アイツは強い奴なんかじゃねぇ」
炭治郎「え?」
実弥「アイツは本当は普通に居たかっただけの、一人の女だ。脆くて傷つきやすい、優しいが故に周りの期待に応えるために常に冷静に振舞ってただけだ」
炭治郎「はい...」
実弥「アイツの優しさはお前が一番知ってるだろ。けどアイツは周りに迷惑をかけたくないからと抱え込む。自分が一番苦しくて辛いくせに、自分を後回しにして人を優先する程の馬鹿だ」
炭治郎「...」
知ってる、どんな時も、上弦と戦った時も
どんなに自分がボロボロになろうと
俺や他の人達を優先して戦った人だから
実弥「アイツは小さい時で止まったままだ。周りの期待が今のアイツを作り出した。けど実際は皆と普通に笑って、普通に生きていきたかった少女だ。言いたい事分かるか」
炭治郎「はい。絶対Aさんを一人にしたりしない。俺は昔も今も愛してるのはAさんだけだから」
実弥「あとは任せるぞ」
炭治郎「はい」
不死川さんに送ってもらいAさんの家の前に着く
車を降りてお辞儀をすると軽く手を上げて走っていった
インターホンの前に立ち息を吸う
震える指で押すと「はい」と弱い声
炭治郎「炭治郎です」
【A「どうぞ」】
ドアに手を掛けて開けると
トンっと胸に飛び込んできた温もり
ギュッと受け止めて抱きしめるとそのまま
家の中へと引き込まれる
抱き締め返してきた手は震えていて
抱きしめる腕に力を込める
A「炭治郎...炭治郎...」
炭治郎「Aさん...もう大丈夫だよ」
A「ヒック...グスッ...炭治郎っ...ごめん...ごめんなさいっ...」
炭治郎「大丈夫...大丈夫だよ、もう独りじゃない」
泣きじゃくるAさんを抱えて
リビングへと向かった
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琴音 - めちゃくちゃキュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年5月8日 16時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
若菜 - え・・・『柱 最強の女』の(続き?)現代編、なんですか? ごめんなさい。知りませんでした。 (2022年5月8日 16時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - かれんさん» かれん様!コメントありがとうございます!トマトのくだりに触れて下さりありがとうございます、本当嬉しいです( ;∀;)あ、その後日談いいですね!どうせなら寒い国に飛ばしましょうか!()うわぁぁぁぁ嬉しいです!これからも頑張ります! (2021年2月25日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 明里さん» 明里様!嬉しいコメントありがとうございます!ハマるだなんて本当に嬉しいです!(泣)これからも頑張っていきますので、引き続き読んでくださると嬉しいです! (2021年2月25日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - それと後日談として、あの体育教師を他の地方に移動させるか、めっちゃ寒い国に飛ばすというのはどうでしょうか(;゚∇゚)この小説大好きなので。 (2021年2月25日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yu-grena | 作成日時:2021年2月18日 19時