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実弥side
コイツがこんなに弱る所を見た事が無くて
今までも昔もどれほど抱え込んで来たんだろうか
どれだけ自分を追い詰めて来たんだろうか
それは俺達には計り知れない物で
竈門には悪いが俺には今抱きしめてやる事しか出来ない
A「っ...嫌われたくないッ...」
実弥「あぁ」
A「離れたくない...もう...もうっ...独りは嫌だ...っ...」
実弥「あぁ」
A「炭治郎を傷つけたッ...最低だ...グスッ...どうしよう...大好きなのに...っ...頼るのが怖い...離れていかれたらどうしようって...ヒック...」
そんな事ねェよ、竈門はそんな事で
お前を嫌ったり離れたりするような奴じゃねぇ
けど今のコイツにはそんな言葉は信用ない言葉
何も言わずに優しく頭を撫でてやる
昔も今もクールで冷静沈着に振る舞う
その裏は小さいまま時が止まって蹲っていた少女だ
だがここで言わなければコイツは蹲ったままになる
A「炭治郎に...嫌われたらどうしよう...っ...そんなの...嫌だ...」
実弥「お前は竈門がそんな白状な奴だと思うのかィ」
A「...((フルフル」
実弥「なァ、何をそんな怖がってんだよ。お前はずっと普通で居たかっただけだろォが」
A「...もう...分からない...」
実弥「日野森、お前は自分を追い詰めすぎる。信用出来なくったっていい、だが一人で抱え込むのは辞めろ。ちゃんと、竈門と話せ」
A「.....ん...」
涙が止まった顔を見てもう大丈夫だな
日野森から手を離しスマホを取り出す
竈門の文字をタップしてメッセージを送る
┈┈┈┈┈┈
実弥「(地図) 今すぐ来い、日野森の家だ」
竈門「行きます、ありがとうございます」
┈┈┈┈┈┈
後は竈門に任せても大丈夫だろう
ゆっくりソファから立ち上がる
実弥「しばらくすれば竈門が来る、話してさっきのお前の気持ちも全部伝えろ。お前は独りじゃねぇ、俺達や竈門達が居る。もう強がる必要もねェ」
A「...ん...ありがとう不死川」
実弥「ん。じゃあな」
ワシャッと頭を撫で車へと戻る
竈門なら大丈夫だろう
すると電話が鳴り出る
【炭治郎「不死川さん...すみません、道に...迷いました...」】←
実弥「だァぁぁぁっ!!迎えに行くからそこから動くな!目印は!!」
【炭治郎「す、すみません!!大きな看板が...」】
実弥「すぐ行くゥ、動くなよォ(怒)」
前言撤回!!不安しかねェ!!
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琴音 - めちゃくちゃキュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年5月8日 16時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
若菜 - え・・・『柱 最強の女』の(続き?)現代編、なんですか? ごめんなさい。知りませんでした。 (2022年5月8日 16時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - かれんさん» かれん様!コメントありがとうございます!トマトのくだりに触れて下さりありがとうございます、本当嬉しいです( ;∀;)あ、その後日談いいですね!どうせなら寒い国に飛ばしましょうか!()うわぁぁぁぁ嬉しいです!これからも頑張ります! (2021年2月25日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 明里さん» 明里様!嬉しいコメントありがとうございます!ハマるだなんて本当に嬉しいです!(泣)これからも頑張っていきますので、引き続き読んでくださると嬉しいです! (2021年2月25日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - それと後日談として、あの体育教師を他の地方に移動させるか、めっちゃ寒い国に飛ばすというのはどうでしょうか(;゚∇゚)この小説大好きなので。 (2021年2月25日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yu-grena | 作成日時:2021年2月18日 19時