また君と一緒に

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Aside



ガラガラっと扉を開けて教室に戻ると

私に気づいた三人がこっちに駆け寄ってくる





しのぶ「目が赤いですよ、これで冷やしてください」


蜜璃「さっきは言い返せずごめんなさい...」


義勇「大丈夫か」


A「大丈夫だ、ありがとう」





泣きそうになる蜜璃の頭を撫で席に戻る

その後の授業は頭に入ってこず

ずっと机に突っ伏して過ごした

お昼も食べる気が起きなくて

お弁当を持ってきていないしのぶにあげた

放課後伊黒と帰った蜜璃以外のしのぶと冨岡くんに

俯いたまま声をかける





A「すまない...今日は先帰っていてくれ...」


しのぶ「...、分かりました、何かあったらすぐ連絡してくださいね」


義勇「あの教師の事は気にするな。日野森は誰より強い」


A「ﾊﾊ、ありがとう...また明日」


しのぶ「はい、明日」




そう言って出ていく二人、教室でただ一人息を吐いた

頭が痛い、吐き気がする




A「今更...あんな事を思い出すなんて...。それに才能が無いなんて、言われ慣れてるじゃないか...なのにそれくらいで挫けてどうするんだよ。バカなのか」




自分に対して暴言を吐いていく

結局この身体能力は前の名残で

実際これがなければ私は底辺の人間

成績優秀なのは周りから期待されるから勉強しただけ

つくづく思う





A「私には何の取り柄もない...ﾊｯ、惨めだな」





自嘲気味に笑いスクバを持つ

するとそれと同時に誰かに呼ばれる

扉に目をやるとそれはつい最近付き合った

大好きで堪らない彼氏





炭治郎「Aさん！良かった、まだ帰ってなかった」


A「炭治郎、どうした？」


炭治郎「Aさんと帰りたくて！」


A「そうか...」





だけど今の私は誰とも居たくない

八つ当たりをしてしまいそうだから





A「すまない...今日は一人にさせてくれ」


炭治郎「え...。何かあったのか？」


A「別に、何でもない」


炭治郎「嘘の匂いだ、なぁ話してくれないか」


A「何でもないって言ってるだろう？」


炭治郎「何でもないならそんな辛い顔はしない！」


A「っ...」





私の手を握る炭治郎に目を合わされる

頼むから手を離せ、今ならまだ間に合うから

八つ当たりしなくて済むから





炭治郎「どうしてそう抱え込むんだ！」


A「..な.....が」


炭治郎「？」


A「っ、炭治郎に何が分かるんだ！！」








溢れ出た言葉は酷く冷たかった

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