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慌てたように目を色を変えてやってきた医者と看護師。軽く問診をしてもらう。
そして、ひと段落ついたときに重い顔をした医者。それだけで固く引き締まる表情。私にとって悪い知らせなのはわかる。
白いシーツを無意識に強く握り締めていて痛いくらい力が込められていたが、生憎弱める余裕も持ち合わせていない。目の前の状況についていくのに必死なのだ。
｢宮地さん。｣
『…はい。』
次の紡がれた言葉が耳に届いた瞬間、音が消えていく感覚がした。
｢あなたの左足の腱が完全に損傷していて、もう激しい運動は出来ません。｣
目の前が真っ白になった。
何も見えない。
うそだ、うそだ。
じゃあ、小さい頃からの夢だった警察官になれないの…？
『あ、の…。警察官は。』
動揺したまま手を恐る恐る上げる。
警察官は出来るだろう。まだ大丈夫だ。根拠のない無責任な言葉で自分自身を励まそうとするが…。
｢…現状では、かなり厳しいです。｣
恐らく可能性はゼロでしょう、と淡々と事実だけを告げていく。私の心情は遠くの場所に取り残されたまま勝手に進められている気分だ。
それでも、医者は真実しか言わない。
ゆるゆると目を伏せながら『わかりました…』と言うと、他の患者の診察もあるのか足早に去っていく。
無常にも私だけ取り残された病室にガシャンとドアの閉まる音が余計に孤独感を与える。
家族も、両親も、弟も、夢も失った私には悲しむという感情も涙が出るという反応も消えていく。
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來夢(プロフ) - ふうゆうさん» ふうゆうさん、コメントありがとうございます。この作品だけではなく他の作品まで見て頂けるとは本当にありがたいです……！これからも諦めずに頑張りますね！！ (2020年7月2日 18時) (
レス) id: 190601da98 (このIDを非表示/違反報告)
ふうゆう(プロフ) - コメント失礼します！來夢さんの作品はいくつか読ませて頂きどれも私が好きな作品ばかりです。コメントに慣れていなく、可笑しな点が多く読みにくいと思われますが１番に言いたいことは応援しています！これから頑張って下さい！ (2020年7月2日 14時) (レス) id: 9a6a3e7bdb (このIDを非表示/違反報告)
來夢(プロフ) - ムスメ3さん» ムスメ3さん、コメントありがとうございます。この作品の完結まで頑張っていきますね！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: 190601da98 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 楽しみに待っております (2020年7月1日 21時) (レス) id: 87b01b0a04 (このIDを非表示/違反報告)
rin0412(プロフ) - そうなんですね！！ 勘違いしてました…すいません！ これからも楽しみにしています！！ (2020年7月1日 20時) (レス) id: 7208dd9f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來夢
| 作成日時：2020年6月30日 18時
