首領秘書生活始めます。【文豪ストレイドッグス】

第44話「来たる時、来たる人」 ページ47

そしてやってきてしまいました。

あの後直ぐに寝たのですが…早い事にもう朝です。

スマホを見ると、時間は5時を指していた。

私はのそのそとベッドから起き上がると、朝食を準備し始めた。

すると、スマホが振動する音が聞こえた。

手に取り見てみれば、そこには中也からのLINEが。


中也今日は9時からだ。来る前に朝飯食うのは良いがあんまり食うなよ。
中也それと、服装はいつものやつで来い。


9時からか…なら準備運動でもしておこうかな。

朝食あまり取るなって……何故だろうか？

今日は太宰の筈だ。

なのに、何故…？

服装もいつもので良い？汗をかくかもしれないから、またジャージにしようと思ってたのに…。

様々な疑問を抱きつつ、朝食の準備を再開した。




私は朝食を軽く済ませた後、1人でジャージに着替え、筋トレをしていた。

腹筋や、背筋。

腕立て伏せ、スクワットなどなど。

どれも簡単で助けもいらないものだ。

かれこれ1時間やった後に、私はシャワーを浴びた。

汗が気持ち悪い…。

やはり運動は好きではないな。

改めて思った瞬間だった。

シャワーから上がると私は中也の指定通りに、いつもの服に着替えた。

左に腕時計を着ける。

私は鏡を見て自身の姿を確認する。

貴方「寝癖なし。服のシワなし。スカートのほつれなし。ストッキングの伝線なし。ボタンも着いてる。」

気合いを入れるように、声に出していく。

打倒、太宰……！！

直ぐに習得して離れてやる…！！

メラメラと燃えていると、コンコンと軽いノックの音が部屋に響いた。

誰だろうか？

首領？中也？まさか…太宰？

いやいや、アイツがわざわざ迎えに？

ないないない、ないな。

アイツが私に会いたいなら、絶対と言ってもいいほど部下にお願いして呼び出す。

首領は首領で忙しいし。

中也は几帳面だ、時間は守るだろう。

首領、中也、太宰…この3人が除外されるとしたら誰だろうか…？

私は少し警戒しつつ、そっとドアを開けた。







＿＿＿＿否。





開かれた。(・・・・)


外に居たのであろう、人物に。

私はドアノブを捻った瞬間、ドアを引っ張られたので、外に倒れ込みそうになる。

そりゃそうだ。

咄嗟の事に対処出来る程運動神経は良くない。

やばい、倒れる…！！

そう思って目を瞑ると、一向に痛みが来ない。

恐る恐る目を開けば…









??「…僕から離れよ。」




まさかの、僕ぴっぴじゃないですか。

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