第26話「これが先触れ前兆し」 ページ28
太「全く。長い間目が覚めないものだから、心配して来てみれば…」
貴方「すみません…ところで、長い間?」
長い?
まあ、3時間も目が覚めないのは長いんだろうか…?
太「なに、中也に教えてもらわなかったのかい?」
貴方「いえ、聞きましたが…」
太「なら、分かるはずだろう?君は、
…は?
3日、間…?
貴方「3時間、では?」
私が声を震わせ尋ねると太宰は中也を呆れた目で見る。
太「中也、まさかだけど君…3、しか言ってはないだろうね?」
まさにその通りだよ太宰。
中也は中也でこちらをすまなそうに見ているものだから、私も責めようにも責めれない。
貴方「あの、ちゃんと聞かず勘違いしたのは私が悪いので…」
太「全く。中也に看病を任せた私が間違いだったようだ。期待して損した、まあ、元から期待なんてしてないけど。」
中「うるせえ、大体、テメエもテメエで何してたんだよ。病人をそのまま放ってよォ?」
私が中也をフォローすれば太宰はわざとらしく中也を煽る。
それに負けじと中也も、煽る。
だが、太宰は呆れた顔で中也を見る。
太「誰かさんと違って私は忙しいのだよ。Aちゃんに異能力があると判明したからね、どんな異能力かという事を調べてたんだよ。」
中「んで、分かったんだろうなァ?」
太宰は中也を馬鹿にしつつだが、後半は真面目な顔で私に伝えていた。
中也がプルプルと怒りを抑え、そう聞けば太宰はこくりと頷いた。
太「勿論。…君の能力については今から首領の所で説明をするから。」
太宰は得意気な顔で私に告げる。
すると、中也が近付いて私に聞こえないように太宰に何かを囁いた。
中『…おい、やっぱり始末は首領が直々にしたのか?』
太『いやね、私も詳しくは分からないのだよ。』
中『あ?』
太『というのも、首領に女性を引き渡してから私は異能力を調べろと命令されていたからね。』
こそこそと何を話しているんだろうか?
貴方「あの〜…?」
太「ああ、すまないね。では、行くとしようか。じゃ、中也、任務あるのだろう?」
中「ああ、まあな。」
中也は横目でAが部屋から出たのを確認すると、太宰に話し掛ける。
中「…アイツの異能力何なんだ?」
すると太宰は一言だけ呟き、部屋から退出した。
太「彼女の異能力は…
──────精神操作の異能力だ。」
中也はそれを聞き、驚愕した。
─────これが先触れ前兆し。
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舞 - 首領のルビ、ボスのはずなんですが...なんだか違和感があるんですよね「しゅ、首領」みたいなセリフの時内容はとても面白くてワクワクしながら読んでいます! (2018年7月2日 22時) (レス) id: 338b13862d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - 原作しか見てないのでアニメではどうなってるのかわからないのですが、首領の読み方はそのままでなくボスだと思います!更新楽しみにしてます頑張ってください^^*(同コメありましたらすみません) (2017年9月30日 0時) (レス) id: cfd67c96bc (このIDを非表示/違反報告)
浅葱_桜(プロフ) - 森さん(^q^)うぇへへ……なのですが、設定ページで三人称の意味合いが違うと……ヾ(・д・`;)heとかsheとかジャ (2017年8月18日 22時) (レス) id: 638a6231c6 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@現実逃避(プロフ) - きなこさん» 初コメントありがとうございます。この作品で森さん好きが増えたのであればこの上ない喜びですね。企画も賛成して下さり…感謝です。暖かい言葉嬉しかったです。これからも、不甲斐ない作者ではありますが、よろしくお願いしますね*_ _)ペコリ (2017年6月22日 23時) (レス) id: a2afccea58 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@現実逃避(プロフ) - 晋陽さん» 森さんの色気は上手く描写出来ていますかね…?それならばとても嬉しいのですが…コメントありがとうございます。これからも、よろしくお願いしますね*_ _)ペコリ (2017年6月22日 23時) (レス) id: a2afccea58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルリ@現実逃避 | 作成日時:2017年2月1日 21時