二十六話 ページ35
貴方side
『あ！一期！乱！ごめん！ちょっと遅れた！』
一期｢いえいえ､私たちも今来た所です｡｣
乱｢早く手合わせしようよ！｣
一期｢乱､その前に準備運動しなさい｡｣
乱｢はーい！ほら！Aさんも早くこっち！｣
『うわぁっ！ま、待って！』
乱に引っ張られて本丸の道場に連れていかれる｡
乱｢よし！じゃあAさん！一緒に準備運動しよっか！いち兄も早く！｣
一期｢わかってますよ｡｣
乱に呼ばれて一期とも一緒に準備運動をした｡
乱｢よし！じゃあ先に僕といち兄で手合わせするからその後一緒にやろうね！｣
『わかった｡』
私は道場の隅に座って2人の手合わせを見ることにした｡
一期｢では、始めましょうか｡日々の鍛錬､頑張っているかな？｣
乱｢お手柔らかに､お願いね？｣
そう言ったあと2人の距離が縮まり､刀が交差する｡
刀と言っても手合わせ用だから木刀だけど……
それを差し置いても2人が振る木刀はとても力強かった。
でも体格の差があるから力では一期の方が有利｡
それに対し､乱は素早く動き一期の背後をとる｡
一期も負けずとそれに反応する｡
凄かった｡剣の技術だけではなくその場を活かし戦っている｡
見てるだけで圧倒される｡
けど
また同時にこんな人たちに教えて貰ったり一緒に戦うのは心強かった｡
平助くんが私を振って一緒に戦ってた頃がとても懐かしい｡
もう一緒に戦うことは出来ないけど､きっとこの人たちと戦うのは平助くんと戦うのと同じくらい楽しいんだろうな､と思った｡
そう思いながら2人をみてると一期の木刀が乱の肩に触れた｡
勝負有り
乱｢んーー！負けちゃったー！いけると思ったのに〜！ねぇ？ボク､上手く出来たかな？｣
一期｢はい､よくできました｡｣
手合わせが終わった2人に手拭いと水が入った“ぺっとぼとる”というのを持っていった｡
『2人ともお疲れ様｡見てるだけで圧倒されちゃったよ｡はい､これ｡』
そう言って手拭いとぺっとぼとるを手渡した｡
一期｢ありがとうございます｡｣
乱｢Aさんありがと！少し休憩してから一緒に手合わせしようね！｣
『うん､ゆっくり休んで｡私､ちょっと素振りしてくるね｡』
乱｢え！？休まないの？｣
『2人が手合わせしてる時休んでるもんだから｡それにあの手合わせ見てたらなんかしなくちゃいけない気がしてきて｡』
乱｢そっかーもう少し話したかったけど頑張って！｣
『うん！』
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ゆっち - 面白かったです。更新頑張って下さい ！‼️続きがみたいです。 (2022年9月28日 16時) (
レス) @page43 id: f8c9fe1d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜好きさん | 作成日時：2020年2月16日 16時
