happiness (ページ20)

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僕達がここの練習生になって半年以上がたった。
今日の予定は代表に会うこと。

一週間前から面会のスケジュールが入っていた僕ら。
元気な弟たちは勿論。ホシヒョンもうずうずしてたし、なんならスンチョルヒョンもソワソワしてたのがわかる。

そして僕にとって結構意外だったのがあの
キム・ミンギュがソワソワしてないこと。

いつも通りに朝にラーメンを作って皿洗いから掃除まで完璧にこなしたミンギュは
弟たちと一緒にそわそわし始めるかと思ったら
いつも通りのヘラっとした笑顔で僕の隣にいる。

『……ミンギュって意外にもこういう時はおとな
　しいんだね。』

MG「意外にもってなんだよぉ

　んー
　僕はこの事務所に入ったのも成り行き
　みたいな感じで入ったからあんまり代表に
　対して薄いかもね。」

初めて聞くミンギュの入所の話に
成り行き…？！
とギョッとしたがミンギュがすぐに
「成り行きとは言っても今は真面目にやってるか
　らね？？！」
と訂正を入れてきたので落ち着いた。

よくよく考えてみればこのビジュアルで
オーディションに落ちるなんて不可能だと思う。

そんな雑談っぽいような話をしていたら
我らがパフォーマンスチームのリーダーが
興奮して手を思いきりぶつけたらしく蹲った。

あー。

笑いながら駆け寄ったジュニヒョンを横目に
ソクミナとミンギュと一緒に支度を進めた。

＊

　

今目の前にいる代表は
メガネをきらつかせながらもほわほわとした笑顔を浮かべている。

ちなみに僕らは何の話をされるのか知らないため代表の表情に反して緊迫した表情だ。

だけどそのかっったい表情は1分後には消え去り
逆にゆっっるゆるの表情になったのはすぐ。

代表「君たちのデビューを本格的に考えられるよ
　うになったよ。」

ほんわかとした口調で言い放った代表はにこにこと僕らを見つめた。

多分最初に感情が出たのがスニョンヒョン。
その次がジフンくんだった。
あとはみんな一斉に抱き合ったと思う。
正直興奮しすぎて何が何だかわからないのが本音。

そんな僕達を横目に思い出したかのように代表が再び口を開く。

代表「あっあとは、SEVENTEEN TVを始動する
　よ。」

おんなじ口調で言い放った代表。

スニョンヒョンが崩れ落ちた。

かくゆう僕の目尻はもう既に赤いから

もっと心の準備は欲しかったかも。