あと11日�� ページ23
――どうして後輩にまで知れ渡ってるの…？
私は心底びっくりした表情してたんだと思う。だからかグァンリン君もすぐ話を続けてくれた。
｢クラスにジフン先輩親衛隊みたいな女子のグループがあって、昨日その子たちが教室で大騒ぎしてたので。ジフン王子の相手役がファンAっていう人らしいって｣
後輩たちは、その情報をどうやって仕入れているの…。金曜日に決まったばかりなのに月曜の時点で把握してるなんて。
｢ジフン先輩は有名人だから僕も一方的に知ってたんですけど、A先輩は初めて見ました｣
｢え、俺の事知ってたんだ！｣
｢当たり前です。でもこうやって近くで直接話せるなんて考えたこと無かったので、今が信じられないです。近くで見るとさらにイケメンですね｣
｢何言ってんの。グァンリンもめっちゃ男前じゃん、モテるでしょ｣
｢いやいや｣
2人はなにやらくだらない会話をしてるみたいだけど、頭に入ってこない。
主役の話が広まってることが、結構なショックだった。
ジフンのファンには過激派も存在して、ヤバそうな噂はそういう話に疎い私でも何回か聞いたことがあったから、なんだか怖い。
――いや、大丈夫でしょ、私みたいな人間は相手にされないって。
そう言い聞かせてふと前を向くと、満足げに制服を抱えたソンウン先生がこちらに向かって来ているところだった。
｢やっと乾いたよ。着て帰れる。ほら｣
｢ありがとうございます！｣
｢先生ありがとう！｣
差し出された制服を受け取った瞬間。
｢何これ？！｣
｢くっさ｣
なんとも形容しがたい悪臭が漂ってきて、思わず私は顔をしかめてジフンと顔を見合わせた。
｢あんな汚い池に飛び込んだんだから、ちょっと洗ったぐらいじゃ臭い取れないよ。グァンリンにクリーニング代要求しな｣
｢え、乾かした意味｣
｢あ？｣
｢なんでもないです｣
｢ねえA、帰る？｣
制服をなんとか畳んでソンウン先生から貰った紙袋に詰め込んでいると、既に同じ紙袋を提げたジフンが私の顔を覗きこんできた。
｢うん。もう遅いし、疲れたし、帰ろうかな｣
｢だよね。俺も帰る。ラウンジの荷物取りに行こう｣
そういえばリュック置きっぱなしだったっけ。
――4階まで上がるのだるいなあ…
｢あ、僕がとってきます。4階の中央階段の前のとこですよね｣
いきなり立ち上がったグァンリン君は、私たちの返事を待たずに保健室を飛び出してしまった。
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加賀島京(プロフ) - ナギさん» コメントありがとうございます。あたたかいお言葉とても嬉しいです；；前回の更新から時間が経ってしまって申し訳ないです……。楽しみにしていただいているのにすみません！必ず完結はさせますので、これからも読んでいただければ嬉しいです。 (2019年5月9日 3時) (
レス) id: 8ab02f0b4e (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 久しぶりの投稿ですね！嬉しいです。ゆっくりでも全然構わないので完結まで持ってきていただけると嬉しいです……無理ない程度に頑張ってください！ (2019年3月31日 23時) (レス) id: b8f2817426 (このIDを非表示/違反報告)
ARMY - 明けましておめでとうございます！ワナワンも解散で、ほんとに悲しいTTワナワンのことも、忘れないし、加賀島京さんの、作品も、忘れません！今年も、更新楽しみにしてます！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: ea329e26cd (このIDを非表示/違反報告)
加賀島京(プロフ) - ARMYさん» わかります、なんでもこなしてしまうデフィが本当に本当に好きで…(;_;) …ああ、そんなことを言っていただけるなんて…本当に嬉しいです…ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 7b34f080ca (このIDを非表示/違反報告)
加賀島京(プロフ) - 空さん» ありがとうございます…！空さんの作品を読んでいると、私もヒョンソプを動かしたい…！と思って、つい登場させてしまいました(^^;面白いと言っていただけて本当に嬉しいです。あと、ゆらぎの中でセウンが登場したことに興奮してしまいました、、ありがとうございます、 (2019年1月1日 23時) (レス) id: 7b34f080ca (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年11月23日 0時
