純白の天使2 HSJ (ページ17)

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リハ室侑李side ページ17

今日は全体リハは無いけど、休みだったしリハ室に行くとひとりで踊ってる人。

集中しすぎて僕が来たこと気づいてないみたい。

｢A。｣

名前を呼ぶと、驚いた顔でこっちを見た。

『侑李！今日は休みじゃないの？』

｢Aも休みでしょ。ちゃんと休みなよ。｣

アリーナツアーオーラスで倒れた件もあるから心配。

『軽くしかやってないから。』

Aの軽くは軽くないんだよ。

『あ、それよりバク転綺麗か一回見て。』

｢はいはい。｣

僕の前でバク転をする。

相変わらず、綺麗にやるよ。

｢問題なし。｣

『ほんとに？？あ、あとさ！』

｢A？｣

『わかってるよ…ちゃんと休む。』

口ではそう言ってるけど、本当はもっと動きたいんだよね。

｢…10分休んだら、振り付けの確認、一緒にして。｣

僕の言葉に目をキラキラさせるA。

どんだけ踊るの好きなんだろうね。

『侑李、だいすき！！』

何を急に。

『照れてるの？』笑

｢うるさい。ちゃんと休まないと踊らせないよ？｣

あんな笑顔でだいすき！！って言われて照れない訳ないでしょ。

老若男女を虜にするからね。

改めて思うのはうちの純白の天使はすごいってこと。

本人に言うと調子乗っちゃうから言わないけど。