シングルファーザーの父に 文句と感謝 完結

大貴 2 ページ20

あの日から、山田はケータイを見て、寂しい表情をしたり、ニコニコしていた。



寂しい顔になるのは、美波さんのお葬式とか、見たくない現実の行事。


ニコニコするのは、山田のお母さんとかお姉さんから届くAの様子みたいなの。


けど、カメラの前では、いつも通り、あのキラキラしたアイドルの顔をしている。








そんな日々が続いてたある日


涼｢大ちゃん、ちょっといい？｣



またか。


大｢今度はどうしたの？｣


涼｢俺、決めた。美波のことで、悲しまない。もう泣かない。Aがいるんだもん。俺がクヨクヨしてたら、Aも弱っちぃやつになったらだめでしょ？俺がAを1人で育てる。でも、たまにはほかの人を頼るかもしんない。その時は、よろしくね？大ちゃん｣


そう言う山田の顔は、



ある日突然余命宣告をされ人生に何もかも諦めていた人がある人との出会いに寄って残りの人生は悔いの無い様に生きようと決意したような

顔をしていた←



簡単に言うと、強い顔ってことだな。


大｢そっか、頑張れよ！｣









その日から山田は、寂しい顔をすることはめっきり減った。



今なんて


涼｢大ちゃん！聞いてよー！Aがな、幼稚園で俺の顔を書いたんだってー！その絵がね、これこれ！｣


大｢おおー！目めっちゃリアル！なのに後はなぜにへのへのもへじ？？！！｣


涼｢ﾊﾊｯだろ？俺の目好きなのかな？それにしても、"目"はうめーだろ？やっぱりAは天才だよなー！｣


みたいに、親バカになって逆に迷惑になったんだよな笑









終わらねーよ？




今、俺、有岡大貴は人生の壁にぶち当たってます


その理由は




貴｢パパー！｣


涼｢パパ、今ご飯作ってんの。だから、あっちでテキトーと遊んでおいで？｣←


貴｢あーい！いのーちゃ。あしょぼ？｣


大｢A、俺とも遊ぼ？｣


貴｢や。いのおがいい！｣


大｢たまには遊ぼーよー｣


ﾌﾟｲｯって背中を見せられた。



そう、俺の問題は、AがJUMPでは、山田と伊野ちゃんにしか懐かねぇから、俺の相手をしてくんないこと泣


それだけなら、まだマシなんだよ？



宏｢A、どっちがいい？｣


貴｢こえ！こぇがいい！｣





薮くんとは遊ばないが返事はする。



光｢A、この絵どーよ？｣


貴｢かぁいい！ちょーだい！｣


光くんとは可愛いものの見せ合いをする。


なんで、俺には構ってくれねんだよ泣

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