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Side- Ren
あからさまに気にしている阿部くんとは違って
正直、佐久間くんの気持ちは分からなかった。
蓮「俺、Aのことが好きです。
…義姉としてじゃなくて、女として」
腕の中で俺を見上げる佐久間くんに真っ直ぐ視線を合わせて告げる。
表情や視線、選ぶ言葉とかで些細な変化を見せる阿部くんと違い、俺がAの義弟だと分かっても普通だった。
凄い偶然なんてハシャぐから全然気にしていないようにも見えて、
ただの幼馴染みなのかもしれない、
俺が勝手に嫉妬してただけかもしれない…
そう思った
───…のは束の間だった。
俺の言葉に声も上げずに呆然としていて、
大きな瞳は俺を映しているはずなのに、まるで何も見えていないような…
確かに伝えたのに、聞こえていないんじゃないかと思うくらい。
もしかして……
阿部くんの事だけじゃなくて
自分の気持ちにも気付いてなかったりする？
ただ驚いただけじゃなく、思考が停止している感じ。
この戸惑い方からして好きなんだろうなとは予想出来るけど、当の本人がそれを知らなくて
俺の言葉に衝撃を受けている事に自分で驚いているような…
蓮「佐久間くん？」
佐「え、あ、そうなんだ……そうなんだ…
へぇ…そう、なんだ…」
蓮「佐久間くん、」
佐「アイツ良い奴だよ、うん…、
頑張って……って俺が言うのも変か…
変じゃないか…なんだろう……えっと…」
予想外の反応に俺まで戸惑う。
応援して欲しい訳じゃない。
勿論、純粋に本心で応援して貰えるのなら嬉しけど…
この佐久間くんの様子からして確実にそうじゃない。
蓮「佐久間くん！」
佐「……ん？」
蓮「協力とか応援とか求めてるんじゃないんで。
俺、佐久間くんも好きだから…
正々堂々いきたかっただけ」
佐「うん…、うん？」
伝わっているのか、いないのか…
きっと今の佐久間くんには届かない。
そう思った俺は相手の背に回していた手を彼の頭へと置く。
蓮「いつかちゃんと佐久間くんに伝わるんじゃないかなって思うんで…その時は俺の言葉、真っ直ぐに受け取って下さい」
そう言って頭を撫でれば無言でゆっくりと頷いた。
Aもだけど、年上であるはずなのに良い意味でそうは感じられずに可愛らしいと思ってしまう。
そんな佐久間くんだからこそ、
今はまだ、自己満足でしかないけど
こうしてちゃんと伝えて良かったなと思う。
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ゆゆ(プロフ) - 純さん» ありがとうございます！本当はもっとあっさり終わる予定だったのに、書いているうちにキャラが勝手に…(実際は文章力の問題)。もう少しお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2019年10月22日 19時) (
レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 更新楽しみしてます！！オチどっちなのかめっちゃ気になります！わたし的にさっくんが、、、、これからも楽しみにしてます！ (2019年10月21日 20時) (レス) id: d3ea9b51f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！マイペースながら更新していきたいなと思っています。ピュア感が出せるか分かりませんが、上手いこと流れに組み込めたら良いなと思います。 (2019年10月13日 14時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - とても面白くて続きが楽しみです！ちょっとピュアな流れが見たいです。無理せずマイペースに更新お願いします!! (2019年10月12日 15時) (レス) id: fb3e710945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！はたして私が甘いのを書けるのか疑わしいところですが話の流れでご希望に添える事が出来そうであれば挑戦してみます← (2019年10月11日 20時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年9月8日 11時
