14:プリクラ ページ14
*
〈Ren.M〉
各自ゲームセンター内を物色中。
ふらっと皆から離れるAを追い掛けて腕を掴むと驚いた顔で振り返る。
蓮「プリクラ撮ろ、2人で」
不思議そうに見上げるAに「そのクマと撮りたくない?デカいから皆が居ると一緒に撮れないよ」なんて上手い事言って撮る方向に話を持っていく。
休日に2人で遊びに行く時もあるけど放課後に2人って事はなかなかなくて、A大好きなクラスメイトが誰かしら居る中で制服でプリクラなんて難しい。
ご機嫌のAは機種を選んで中に入り、カーテンを捲りながら手招きする。
『これね、超盛れるの』
蓮「盛んなくても可愛いじゃん」
『も〜、そういう事言う!』
舘さまが言うと照れるし、
ラウールが言うと可愛いって言い返すし、
佐久間くんが言うと素直にお礼言うのに、
何で俺が言うと怒るかな。
まぁ照れてるみたいな表情が可愛いからいいけど。
待ち構える中に入り話している間に用意した小銭を入れれば慌てて財布を出すA。
蓮「別にいいよ、俺が言ったんだし」
『いや、良くない』
蓮「じゃあ次はAの奢りな」
『ん〜…わかった!』
さりげなく次の約束も取り付けて、背景を選び撮影していく。
Aがクマを抱えると大部分が隠れるから、真ん中に入れたり、俺が持ったり。
蓮「あとはコイツお留守番」
『いい子で待っててね(笑)』
荷物置き場にぬいぐるみを座らせると、手を振るA。
いや、可愛いかよ。
蓮「まともに並ぶと小さいな(笑)」
『めめが大きいだけ!』
身長差を理由に背後から緩く抱えて頭の上に顎を置けば、頬を膨らます。
…と、逆も!って俺に背後から抱き着き横から顔を出すA。
完全に隠れるから俺に巻き付いてる腕とひょっこり出した顔しか見えてないけど、それがまた可愛い。この2枚は決定だな。
画像を選んで落書きはAに任せて、印刷されたプリクラを2人で分けた。
照「目黒に持たせたの?」
皆と合流してそう言われ、落書きの時から俺がクマを持っている事に気付いたAは両手広げて受け取る体勢。
はい、って渡してあげると思いきり抱き締める。
『あ、めめの匂い』
ねぇ、ぬいぐるみに顔を埋めながらソレはやばいって。
そんなAを見つめる俺の背後から
「目黒には何も取ってやれてないからAとのプリクラは許してやる」って皆に聞こえないくらいの深澤くんの声が聞こえ身震いした。
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ゆゆ(プロフ) - ささん» けしからん、もっとやれ!状態です(笑)皆は書いてる様子をどう見てたんだろう…← (2019年10月28日 9時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
さ - 黒板の相合傘は罪ですね! (2019年10月28日 2時) (レス) id: 53a7921132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ちあきさん» ありがとうございます!読んで頂けて感激です!マイペースではありますが少しでも楽しんで頂ける話が書けたらな、と思います☆ (2019年10月18日 23時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき - いつも楽しんで読んでます。早く読みたい気持ちではありますが...ゆゆさんのペースでの更新を気長に待ってます^^更新頑張ってください。 (2019年10月18日 23時) (レス) id: 8d08173618 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 阿部ちゃんLoveさん» コメントありがとうございます!ビビッてきたって何だか嬉しいです^^ 楽しんで頂けたら幸せです☆ (2019年9月20日 10時) (レス) id: ac690e68a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2019年9月12日 21時